子供の本 持札公開b
物語の作者として

| 判型 | 四六判 | 
|---|---|
| 頁数 | 384頁 | 
| 定価 | 3,630円 (本体:3,300円) | 
| ISBN | 978-4-622-07050-4 | 
| Cコード | C0095 | 
| 発行日 | 2003年7月25日 | 
| 備考 | 現在品切 | 


| 判型 | 四六判 | 
|---|---|
| 頁数 | 384頁 | 
| 定価 | 3,630円 (本体:3,300円) | 
| ISBN | 978-4-622-07050-4 | 
| Cコード | C0095 | 
| 発行日 | 2003年7月25日 | 
| 備考 | 現在品切 | 

「持札——といっても、同じ函のトランプではなくて、いろんな函から取り出したトランプを眺めやりながら、ああでもないこうでもないと思案投首のあげく、思いきって裏を返して数字とマークを眺め、ではこれなるカードを……と言いながら掌におさめ……」(「あとがき」より)
 
 「子供の本の16の書き方」実作篇。aの「理論篇」が「読書ノート」、つまり作品論から始まる創作指南だとすれば、こちらのb「実作篇」は16の方法で書く16の新作に、自作を語るひとことを添えた、いってみれば「創作ノート」になっている。
 ファンタジーに絵本、まげものにピカレスク、長篇、詩、偉人伝……夢色の今江祥智ワールドの集大成。どの作品にもそれぞれに、宇野亜喜良の挿絵が、画材も画法も変えながら描かれた。いずれここから一冊一冊、本が生まれるかもしれない。
 そうなったとき、どんな挿絵のつづきが描かれ、どんな彩色がほどこされるだろう? 読み方さまざま、愉しみはどこまでもふくらむ。作家志望の読者のかたに、そして、本を読むことのかぎりない喜びを知る、すべての読者のかたにおくりたい。
「実作篇」のはじめに
くまくん・ぐまくん
  1 初めて読む物語
カゲキン
  2 ナンセンス・テール
遠い遠い町へ
  3 ファンタジー
薔薇をさがして……
  4 ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー
男と犬——フランスならどこにでもある町での話
  5 動物噺
ホテル
  6 寓話
なんででんねん、天満はん〔第一稿〕
  7 絵本のテキスト
オリーヴの小道で
  8 対話篇
乙ん坊
  9 自伝
せんべいざむらい
  10 まげもの
胡桃いろの時間
  11 詩
青い大きな海のように……
  12 新偉人伝
袂のなかで〔冒頭〕
  13 長篇
今日はええ天気じゃのんた
  14 ピカレスク
ハミングバード こまる?
  15 新人として
学校の帰り道
  16 明日へ
(装画 宇野亜喜良)
16の新作を収めたこのきれいな本ができたあと、ここから実際に、いくつもの新しい本が生まれました。目次の順に——
 
 絵本『薔薇をさがして……』宇野亜喜良・画(BL出版)
 絵本『なんででんねん 天満はん』長新太・絵(童心社)
 絵本『オリーヴの小道で』宇野亜喜良・画(BL出版)
 絵本『せんべいざむらい』 宇野亜喜良・絵(佼成出版社)
 小説『袂のなかで』長新太・挿画(マガジンハウス)
 
 「実作篇」に対する「理論篇」の『子供の本 持札公開』aと、ぜひあわせてお読み下さい。この二冊組出版の企画は、申すまでもなく、希代の編集者・今江祥智のアイディア。脱帽です。