忘れられる過去

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 272頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-07053-5 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2003年7月24日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 272頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-07053-5 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2003年7月24日 |
備考 | 現在品切 |
今日の日本を代表する現代詩作家の最新エッセイ74編。
「五〇歳を過ぎた。するべきことはした。あとはできることをしたい。それも、またぼくはこうするなと、あらかじめわかるものがいい。こんなふうな習慣がひとつあって、光っていれば、急に変なものがやってこない感じがするのだ。」
生きていること、ことばの変化と伝統、そして詩や文学や読書の事態について、もっとも敏感にして柔軟な批評精神は、いまという時代をどう見ているのか。
「ひとつの方向に時代が流れ、もうどうにもそれにさからえなくなったとき、日常のひとつひとつの行為や思いは、どのようなものとして人の気持ちのなかにおさまるのだろうか。」
「ものごとがゆきづまる。見えなくなる。あるいは人間のための空気がうすまる。そんなときにすきまを見つけて、ふらりと入り、ことばを置いて消えるような。」
知識でも情報でもない、読書のよろこびが、この本にはたしかにある。