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宇宙のたくらみ

THE ARTFUL UNIVERSE


見えるものの彼方を見たいという欲求から生まれた芸術は、科学とともに、人間に固有の営みである。だが、科学が世界についての客観的な見方であるのにたいし、芸術は主観的なもの、両者は本質的に異なっているというのが大方の見解だろう。

しかし宇宙論学者バローによれば、どちらも事物の正確な観察という共通の起源から生じたのであり、芸術は一般に信じられているほど自由なものでもなければ、無拘束なものでもない。

人間はできあがった感覚をすでに備えた者として誕生したわけではない。宇宙全体の構造、太陽や月と地球との関係、人類の誕生した場所の自然環境などが、思いもよらぬかたちで人間の肉体と精神にさまざまな刻印を残しており、さらには美的感覚までも規定しているというのだ。

適応と進化、遠近法、幼児と風景術、言語の本能、地球外生命と芸術、星座の起源、色覚の源泉、時間間隔の観念と週の起源、天球の音楽、ノイズと音楽など――美的感覚をめぐる進化論的文化人類学ともいうべき本書は、人間の芸術的創造性の宇宙的起源を明らかにする。



著訳者略歴

ジョン・D・バロー
John D. Barrow

1952年、ロンドンに生まれる。ダーラム大学卒業後、1977年、オクスフォード大学でPh.D.(天体物理学)を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
菅谷暁
すがや・さとる

1947年に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。科学史専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「宇宙のたくらみ」の画像:

宇宙のたくらみ

「宇宙のたくらみ」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/392頁
定価 6,480円(本体6,000円)
ISBN 4-622-07061-8 C1040
2003年9月24日発行

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