82歳の日記
メイ・サートン・コレクション
AT EIGHTY-TWO

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 344頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-07096-2 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2004年8月10日 |
備考 | 現在品切 |

AT EIGHTY-TWO
判型 | 四六判 |
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頁数 | 344頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-07096-2 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2004年8月10日 |
備考 | 現在品切 |
1994年8月、日記を書き終えたサートンはまもなく闘病生活に入り、1年たらずで亡くなった。長いあいだ、友人たちの手を借りながらも独り居の頑張りをつづけていたが、体調不良と死の予感とともにようやく〈老い〉を受け入れ、それでも最後までこの家に居たいと願って、日常をありのままに、ときにユーモラスに記録しつづけた。猫のピエロがベッドに上がってくるだけで幸せになり、積雪に閉じこめられる暗い冬になると、冬眠する動物になりたくなる。気鬱と闘いながら「すこしずつ手放すこと」を学び、いっぽう想念は時間も空間も越えて、少女時代にまで、あるいはサラエボにまで広がる。行間に滲む彼女ならではのオプティミズムと率直さと勇気は、きっと読者を魅了し、共感を呼ぶことだろう。
夢をしっかりつかめ
夢が消えると
人生は雪の凍りついた
不毛の荒野になるのだから。
(ラングストン・ヒューズの詩、本文より)