「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



進駐軍クラブから歌謡曲へ

戦後日本ポピュラー音楽の黎明期

著者
東谷護

アメリカ占領下の戦後日本――東京、横浜などの大都市は、進駐軍兵士であふれていた。多くの土地建物が接収され、米軍基地、キャンプ、米軍人のための居住地に早変わりした。これらの場所はオフリミットと呼ばれ、特別に許可された者以外は立ち入りが禁じられる。日本各地に特異な空間が突如出現したのである。

進駐軍クラブに出入りしたバンドマンでは、のちに名を成す、原信夫、穐吉敏子、宮間利之、小野満、ジョージ川口、渡辺貞夫、ホリプロを設立した堀威夫らがいた。演奏されたのはジャズに限らずカントリー&ウエスタン、ハワイアンなど。歌手では雪村いづみ、江利チエミ、ペギー葉山、松尾和子…。また仲介業として関わった者のなかには、やがてナベプロを起こす渡辺美佐・晋夫妻がいた。そうした人びとを育てた場がほかならぬ進駐軍クラブであった。

クラブに関わった人への直接インタヴューでは、さまざまな興味深い事実を知ることができる。その後、華やかな時期を迎える日本ポピュラー音楽や歌謡曲だが、そのスタイルの原型は、このようなクラブで生まれた。ここに多くの可能性と創造の芽があったのだ。本書を読めば多少音楽史観が変わり、こうしたルーツをたどる耳で音楽を聴いてみたくなるだろう。音楽愛好家、そして戦後史に関心のある人びとにとって貴重な一冊である。



著訳者略歴

東谷護
とうや・まもる

1965年、神奈川県横浜市生まれ。2001年、京都大学大学院 人間・環境学研究科 博士後期課程 単位取得満期退学。2005年、京都大学博士(人間・環境学)。現在、成城大学文芸学部講師。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

著者からひとこと

私が中学校へ入学する直前の春休みのことである。これから始まる中学生活に期待以上に気負ってしまったのがいけなかった。学習参考書を買いに書店へ行き、あれこれと眺めているうちに、ハードカバーの分厚い『数学1』という参考書を手にとり、大人になった気分で購入した。 ...続きを読む »

この本の関連書


「進駐軍クラブから歌謡曲へ」の画像:

進駐軍クラブから歌謡曲へ

「進駐軍クラブから歌謡曲へ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-07137-1 C0073
2005年4月21日発行

この本を購入する