傍観者からの手紙 電子書籍あり
FROM LONDON 2003-2005
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 256頁 |
定価 | 2,200円 (本体:2,000円) |
ISBN | 978-4-622-07157-0 |
Cコード | C1036 |
発行日 | 2005年8月18日 |
電子書籍配信開始日 | 2013年4月1日 |
備考 | 現在品切 |
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 256頁 |
定価 | 2,200円 (本体:2,000円) |
ISBN | 978-4-622-07157-0 |
Cコード | C1036 |
発行日 | 2005年8月18日 |
電子書籍配信開始日 | 2013年4月1日 |
備考 | 現在品切 |
「他人の言葉に対する寛容は時に、自分が言葉に重きを置かない人の怠慢の証です。怒りを忘れない人は、言葉で戦っている人は、日本に住むあなたの周りにいるでしょうか」
「ロンドンの事件の前後にも切れ目なく、イスラエルやイラクからは自爆テロや戦闘による死傷の報道が流れています。昨日もまた、イラクでタンクローリーを使った自爆テロが起き、70人以上が亡くなりました。9・11事件後、世界中を覆い始めた社会の砂漠化が、とうとうロンドンにまで来てしまった。残念ですが、それが実感です」
2003年3月、イラク戦争前夜。朝日新聞ヨーロッパ総局長としてロンドンにデスクを構えていた著者から、一通の手紙の形式で原稿が送られてきた。「この手紙が届くのは一カ月後です。瞬時に地球の裏側に電子メールが届くいま、なぜそんな悠長なことを、と思われるかもしれません。ただ私は、そんな時代にこそ一月遅れの手紙が新しい意味をもつような気がします。」
以来、2005年7月のロンドン同時多発テロ事件まで55通。歴史や文学作品というフィルターを通しながら、現場の取材と困難な時局の分析を記した本書は、ひとつの時代のかたちを定着させようとする試みでもある。
1 「予告された殺人の記録」
2 「修辞の終わり」
3 「静かなアメリカ人」
4 「開かれた社会とその敵」
5 「百年の孤独」
6 「正統とは何か」
7 「荒れ地」
8 「すばらしい新世界」
9 「血の婚礼」
10 「イングリッシュ・ペイシェント」
11 「恐るべき子供たち」
12 「寒い国から帰ってきたスパイ」
13 「オンリー・イエスタデー」
14 「知恵の七柱」
15 「君主論」
16 「ジーキル博士とハイド氏」
17 「緋色の研究」
18 「美しくも呪われた人たち」
19 「ギリシア・ローマ神話」
20 「あむばるわりあ」
21 「日の名残」
22 「怒りをこめて振り返れ」
23 「ヨーロッパ文化と日本文化」
24 「チップス先生さようなら」
25 「高慢と偏見」
26 「ワインズバーグ・オハイオ」
27 「失楽園」
28 「孤島」
29 「武器よさらば」
30 「外套」
31 「ソフィーの選択」
32 「老年について」
33 「ちょっとピンぼけ」
34 「自由論」
35 「即興詩人」
36 「夜と霧」
37 「キリマンジャロの雪」
38 「衣装哲学」
39 「ロミオとジュリエット」
40 「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」
41 「ラッセル幸福論」
42 「ヘンリー八世」
43 「ハーメルンの笛吹き男」
44 「異邦人」
45 「風にのってきたメアリー・ポピンズ」
46 「落ちた偶像」
47 「一九八四年」
48 「わが闘争」
49 「第三帝国の神殿にて」
50 「語るピカソ」