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うつし 臨床の詩学

著者
森岡正芳

〈見えないものに対する感性、これは臨床の場に欠かせない。内心の変化、個人のその人らしさ、あるいは、一つ一つの出会いや体験に含まれる独自の感じや細部のニュアンスは見えないものであるが、それを映し合いの作業のなかで見えるものとしていく。セラピーという仕事はこのようにとらえられるのではないか。さまざまなセラピーで重要な働きをなす「イメージ」とは「うつし」という言葉が内包する多義的な意味に重なり合う〉

多くのクライエントたちの訴えの背後にある目に見えないものに、どうすれば近づくことができるのか。絆や「ともにある」関係をつくるために、発生状態の主観性、自己性の創造的な回復をめざした「他者の私の生」を構成するためには、どのようなスタイルが大切なのだろうか。サイコセラピーの臨床場面で日々問われている問題を、著者は「うつし」という言葉をヒントに、多方向から考察する。
豊富な症例や幅広い文献から、実際的・文化論的に臨床現場のあり方をさぐった本書は、現役のセラピストや心理臨床を学ぶ者には必読であろう。人と人とのつながりを考えるための最も基本的で困難な問題に分け入ったヒューマンな書である。


目次


序 心で見るかんじんなこと
1 絆をつなぐ
2 はじめの写し
3 映し合う――感の世界
4 移し換える――反転
5 移りゆきの時空

あとがき
索引


著訳者略歴

森岡正芳
もりおか・まさよし

1954年埼玉県浦和市生まれ。1977年京都大学文学部哲学科(宗教学専攻)卒業。同大学院教育学研究科で臨床心理学専攻。京都大学助手、天理大学助教授を経て、現在奈良女子大学文学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

著者からひとこと

『うつし 臨床の詩学』という本を書いた。「今度はとうとう臨床詩学か。まったく何でも臨床をつけたらいいというもんでもないやろ」という声が聞こえてきそうである。「人がぎりぎりに追い込まれて苦しんでいるのが臨床場面なのに、詩学などのどかなこと言うて」という声もあがりそうだ。 ...続きを読む »

この本の関連書


「うつし 臨床の詩学」の画像:

うつし 臨床の詩学

「うつし 臨床の詩学」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/232頁
定価 2,860円(本体2,600円)
ISBN 4-622-07159-2 C1011
2005年9月1日発行

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