ヨーロッパ人【新装版】
IMPOSSIBLE EUROPEANS

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 368頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-07167-9 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 2005年10月7日 |
備考 | 現在品切 |

IMPOSSIBLE EUROPEANS
判型 | 四六判 |
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頁数 | 368頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-07167-9 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 2005年10月7日 |
備考 | 現在品切 |
19世紀のイギリスは、つねにヨーロッパ大陸の人々の鏡だった。イギリスの男性が黒を着だすと、大陸の人々もこぞって黒の「葬式ファッション」を愛用した。
いまでは、黒はまれにしか着用されず、大英帝国にもかつての面影はない。しかしイギリスは、長いあいだその変化に気づかず、EC加盟のバスにも乗り遅れた。イギリスの加盟に強く反村したのはドゴールだった。彼にとってフランスは「世界の光」だった。フランスのシンボルの牡鶏は、羽毛を立ててまっ先に朝を告げ、無抵抗の牝鶏を誘惑して子を生ませ、敵をやっつけ、こやしの山の上から高らかに勝利を謳う。ヨーロッパのために、フランスの栄光を犠牲にできようか?
さて、西ドイツの大統領は「安心感をあたえる、白髪の祖父イメージの、教授とか家庭の主治医タイプの人たち」から慎重に選ばれる。ドイツ人は目立ちたくない。外国の敵意をまねきたくないのである。
西欧五大国とその“別館”アメリカのそれぞれの国民性を、ユーモアあふれる歴史的エピソードによって描き、各国がどんなに違っているかをパノラマのようにみせる。
世界的ベストセラー『イタリア人』の著者の、海外特派員としての体験と学識と文彩の結晶。いっきに読ませるヨーロッパ人解剖の書である。
プロローグ
I 理解しにくいヨーロッパ人
II 動じないイギリス人
III 変幻自在のドイツ人
IV 口論好きなフランス人
V 柔軟なイタリア人
VI 用心深いオランダ人
VII 戸惑わせるアメリカ人
結び