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現代物理学の自然像【新装版】

DAS NATURBILD DER HEUTIGEN PHYSIK


「物質のもっとも微小な構成要素にあっては各観測経過は大きな攪乱をひきおこす。人々はもはや構成要素について、観測経過を切り離して云々することはできない。すなわち、われわれが量子理論で数学的に公式化している自然法則はもはや粒子自体を取り扱っているのではなく、素粒子に関するわれわれの知識を取り扱っているのである。これらの粒子「自体」は時・空間に存在しているか、という質問は、そのような形式では成立しない。」

不確定性原理に基づく量子論を開拓した、物理学者ハイゼンベルク。その理論により、物質の構成要素は時空間における客観的位置づけを拒否され、それを観測する人間の認識のみが科学の対象となりうる、という結論に到った。ここに自然の概念、自然科学の対象が革命的な変化を遂げる。本書においてハイゼンベルクは、ケプラー、ガリレオ、ニュートンを考察しながら、近代の自然像の変遷をたどり、その歴史における自らの量子論の位置づけを語る。その議論は自然科学をこえて拡がり、興味深い哲学的な問題を投げかけている。


目次


現代物理学の自然像
I 現代物理学の自然像
1 自然の問題/2 技術/3 人間と自然の交互作用の一部としての自然科学
II 原子物理学と因果則
1 「因果」の概念/2 統計的法則性/3 量子論の統計的性格/4 新原子物理学の歴史/5 相対性理論と決定論の解消
III 古典的教育、自然科学および西欧の関係について
1 古典的教育擁護の伝統的基礎/2 自然の数学的記述/3 原子と古典的教育/4 自然科学と古典的教育/5 われわれの使命に対する信仰

歴史的文献と解説
I 近代自然科学の発端
1 ヨハネス・ケプラー(宇宙学的秘密)/2 ガリレオ・ガリレイ:(a) ガリレイの伝統に対する自己擁護(ガリレイのエリア・ディオダデイ宛書簡。二つの主要世界体系に関する対話)/ (b) ガリレイの近代自然科学の構想(二つの新しい科学に関する論議と数学的証明)/3 アイザック・ニュートン(自然哲学の数学的原理)
II 力学的および唯物論的世界像の成立
1 ニュートン力学の方法の広い領域への応用:クリスティアン・ホイゲンス(光に関する論文)/2 力学的唯物論的世界像の成立:ダランベール(百科全書の序論)/ドウ・ラ・メトリー(人間即機械)/ウィルヘルム・オストヴァルト(自然哲学講義)
III 力学的唯物論的世界像の危機
1 ハインリッヒ・ヘルツ(「力学の原理」の序論)/2 ルイ・ドウ・ブロイ(光と物質)

「自然」について

著者について
文献目録
訳者あとがき


著訳者略歴

ヴェルナー・カルル・ハイゼンベルク
Werner Karl Heisenberg

1901年、ドイツのヴュルツブルグに生れる。ミュンヘン大学でゾンマーフェルトのもとで物理学を学び。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
尾崎辰之助
おざき・たつのすけ

1905年鹿児島に生まれる。1928年東京大学工学部船舶工学科卒業。1999年歿。 訳書 アダマール『数学における発明の心理』(共訳 みすず書房、1990)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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現代物理学の自然像【新装版】

「現代物理学の自然像【新装版】」の書籍情報:

B6判 タテ182mm×ヨコ128mm/208頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-07196-7 C1042
2006年2月20日発行

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