晴れのち曇りときどき読書

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 304頁 |
定価 | 3,300円 (本体:3,000円) |
ISBN | 978-4-622-07201-0 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2006年5月23日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 304頁 |
定価 | 3,300円 (本体:3,000円) |
ISBN | 978-4-622-07201-0 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2006年5月23日 |
備考 | 現在品切 |
たとえば、ジャン・ルノワール『ジョルジュ大尉の手帳』をめぐって——
「これはまた何と馬鹿馬鹿しい小説だろう。小説の最大の魅力がしばしばその愚かさに存する以上、もちろんこれは絶賛の言葉以外の何ものでもない。(…)
人生において恋愛とその記憶以上に大事なことはないというのは、〈愛とは大好きな誰かのそばで、その人の匂いを嗅ぎながら眠ること〉であるというジョルジュ大尉の断言と同じく、とことん愚かしい、しかし不滅の真理ではないか。」
書評とは、その本をぎゅっと凝縮してほんの数滴のエッセンスを搾り出すこと。類い稀な〈読み巧者〉の旨味あふれる書評165編を、ここに集成する。
「わたしが書評を引き受けた本は、どれもこれも、読んでよかったと心底思った本ばかりである」。小説、批評、人文書、洋書、翻訳、詩——ときに偏愛、ときに辛口、最良のガイドに導かれて書物の森をさまよう読書案内。