ピエールとリュース【新装版】
PIERRE ET LUCE

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 128頁 |
定価 | 1,760円 (本体:1,600円) |
ISBN | 978-4-622-07223-2 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2006年5月22日 |
備考 | 現在品切 |

PIERRE ET LUCE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 128頁 |
定価 | 1,760円 (本体:1,600円) |
ISBN | 978-4-622-07223-2 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2006年5月22日 |
備考 | 現在品切 |
「次の停留所では、大混雑だった。すでに満員の車内へ人々は叫びながら殺到した。ピエールは人の波にもまれ、押しやられたのに気づいた。円天井の上には、町の上には、上空には、鈍い爆音。列車は発車した。……車内では恐怖の叫び「独機が来たんだよ!」……彼の手は自分にさわっていた手をつかんでいた。そして眼を上げたときに、それが「彼女」だったのを見た。」
第一次世界大戦下のパリ、ドイツ軍の空爆のなか、地下鉄で出会った二人。召集をうけていた良家の息子ピエールと、生活費を稼ぐための絵を画くリュースが、結ばれることは困難であると自覚しながらも想いを募らせる。
『ジャン・クリストフ』『魅せられたる魂』を執筆し、ノーベル文学賞を受賞したロマン・ロランによる、平和への願いが込められたうるわしい二ヶ月の恋物語。