ポーランドのユダヤ人
歴史・文化・ホロコースト
PAMIEC
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 336頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-07231-7 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 2006年7月24日 |
備考 | 現在品切 |
PAMIEC
判型 | 四六判 |
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頁数 | 336頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-07231-7 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 2006年7月24日 |
備考 | 現在品切 |
悪名高いアウシュヴィツ・ビルケナウやトレブリンカの死の収容所が置かれたのは、ドイツ占領下のポーランドだった。この地に、ヨーロッパ中のユダヤ人が移送されてきた。さらにまた、第二次世界大戦以前には、ポーランドの人口の10%をユダヤ人が占めていた。そのためにホロコーストではおよそ300万人にのぼる最大の被害者を出す。ホロコーストの歴史においてポーランドが特筆されなくてはならないのは、このふたつの理由によるのだ。
そして、戦後にもまだ、皆殺しの歴史は終わらない。ポグロム(虐殺)があいつぎ、生きのびたユダヤ人は国外へ大脱出する。
古代から現在まで連綿とつづくユダヤの歴史と文化のなかに、ホロコーストはどう位置づけられるのか。ポーランドに暮らすユダヤ人たちの身に、現実に、何が起こったのか。日記・手記や多数の写真をはじめ主として被害者側の貴重な資料を織り込み、抑制された叙述で、過酷な史実をとらえる。
1 ユダヤ人とは誰なのか? (ヨランタ・ジィンドゥル)
宗教/言語と文化/領土と民族/少数派への迫害
2 1939年までのポーランド・ユダヤ人 (ヨランタ・ジィンドゥル)
言語と文化/ディアスポラ・ユダヤ人の中心地ポーランド/古い時代のポーランドにおけるポーランド‐ユダヤ関係/ポーランド分割時代に/シテットル〔小都市〕/ユダヤ人の同権/同化(アンミラーツィア)/独立のための戦いで/反セミティズム/近代ユダヤの政治運動/ユダヤの世俗文化/第二共和政期において〔1918-39年〕
3 ポーランドにおけるユダヤ人 1939-45年
(バルバラ・エンゲルキング/アンジェイ・ジビコフスキ)
大戦直前に/占領初期のポーランド・ユダヤ人の状況/ソ連軍占領下のユダヤ人の状況/ドイツ占領下のユダヤ人の状況/ゲットー/絶滅〔皆殺し〕/ユダヤ人の抵抗と戦い/ヨーロッパ・ユダヤ人の皆殺し
4 ポーランド社会が同じ市民であるユダヤ人皆殺しにとった態度
(フェリクス・ティフ)
ヨーロッパ・ユダヤ人根絶のドイツの計画と占領下ポーランドの特殊性/ゲットーを観察するポーランド人たち
5 戦後のポーランドにおけるユダヤ人の生活再建の試み
(フェリクス・ティフ)
希望と不安/大脱出/今日のポーランド・ユダヤ人
訳者あとがき
本書第1刷(2006年7月発行)の訂正表(PDF)を作成いたしました。