ナショナリズムの発展【新版】
NATIONALISM AND AFTER

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 120頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-07242-3 |
Cコード | C1031 |
発行日 | 2006年9月7日 |
備考 | 現在品切 |

NATIONALISM AND AFTER
判型 | 四六判 |
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頁数 | 120頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-07242-3 |
Cコード | C1031 |
発行日 | 2006年9月7日 |
備考 | 現在品切 |
ナショナリズムによる衝突は、なぜ起きるのか。イギリスの外交官として、1919年ヴェルサイユ平和会議に随行、その後ロシア問題や、国際連盟の担当となり、1936年退官後はウェールズ大学の教授を務めたE.H.カーが、その問いに答える。『歴史とは何か』『危機の二十年』『ソヴィエト・ロシア史』など多くの著書のなかで、1945年、第二次世界大戦終結直後に出版された本書には、その歴史観の真髄が込められている。
第1章「ナショナリズムの極点」では、第一期をフランス革命、ウィーン会議にいたるまで、第二期を第一次世界大戦終結まで、第三期を第二次世界大戦勃発まで、と分けることにより、政治と経済の両面から歴史的・理論的に考察する。第2章「国際主義の展望」では、第二次世界大戦後の国際政治を予測する。個人と国家および民族と国家の関係、更に国際社会との関係、また新たなる国際組織への期待が論じられる。
外交官としての現実的な視野と、歴史家としての深い洞察は、現在われわれが直面する東西冷戦後のナショナリズムの問題にも、多くのメッセージを投げかけている。