マグヌス
MAGNUS

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 224頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-07255-3 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2006年11月10日 |
備考 | 現在品切 |

MAGNUS
判型 | 四六判 |
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頁数 | 224頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-07255-3 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2006年11月10日 |
備考 | 現在品切 |
マグヌスは、ぬいぐるみのクマの名前。五歳で記憶喪失におちいった男の子は、このクマを肌身離さず持っていた。ナチス党員の父親は、敗戦後も逃げのびて、単身メキシコへ逃亡、自殺を遂げる。そして生活に疲れた母もまた……。しかし、大人の都合で何度か名前を変えさせられた男の子の過去は、嘘とつくり話で塗り固められたものだった。そこから彼の長い旅がはじまる。舞台はドイツからイギリス、さらにメキシコ、アメリカへ。
驚異的な記憶力をもち、数ヶ国語をあやつる彼だが、自分はいったい誰で、どこからきたのかもわからず、本当の名前を知らない。マグヌスだけが唯一の過去の証し。読む者の予想を裏切りながら、ドラマチックに進んでゆく物語の底には、さまざまな小説的興奮が潜んでいて、「小さな本なのに、十冊も読んだようなこの印象はどこからくるのだろう」と評されている。ますます注目される《高校生ゴンクール賞》を2005年に受けた、ベテラン作家シルヴィー・ジェルマンの最新作。