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サン=テグジュペリ デッサン集成


「なにが私をとらえたかはわかりません。私は一日中デッサンをしていて、そのために時間は短いように感じられます。私は自分に向いているものを発見したのです。木炭のコンテです。クロッキー用の画帖も買いました。一日の出来事や身振り、同僚たちの微笑や犬のブラックの無遠慮などを、描けるかぎりそこに描いています。[…]一冊目が終わったらお送りしましょう。でも――ママン――送り返していただくことが条件ですよ」
サン=テグジュペリは幼いころから、その目に映るものの姿、心に立ち現れたイマージュを紙の上に写しとり、彩りをあたえる喜びを知っていた。子ども時代を過ごしたサン=モーリス・ド・レマンスの城館で、学生時代とそれにつづく若い時代を過ごしたフランスの地で、飛行機を駆った西サハラ、南米で。そして、第二次大戦下に亡命者として身をおいたニューヨーク、さらに、さいごの日々を送った北アフリカ…とくに気に入って用いた高級な薄葉紙や画帖ばかりではない、ホテルの用箋や領収書の裏、自筆原稿の余白など、どんな紙片もたちまちのうちに彼のデッサンで満たされた。その多くは家族や友人の手にわたってサン=テグジュペリの手元には残らなかったし、「失敗作」だという理由で投げ捨てられたものも数しれない。
身辺雑記的なもの、ひとびとの肖像、美しいもの、怪奇幻想的なもの…やがて、さまざまな紙片の上に、機会あるごとにいつも同じひとりの子どもが姿を現すようになる。世界中の人々に今も愛される〈小さな王子さま〉の誕生である。
友人の手によってごみ箱から救い出されたデッサンや、散逸していた紙片など、未発表の350点余を含む500点近くを、初めてここに集成。デッサンとともに紙片に書きつけられたサン=テグジュペリのテクストや、デッサンの描かれた背景に関する詳細な紹介をほどこして、一巻とする。



著訳者略歴

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
Antoine de Saint-Exupery

1900年フランスのリヨンに生まれる。大学入学資格取得後、1921年兵役に服して空軍に入り、翌年、予備少尉に任官。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
宮崎駿
みやざき・はやお

アニメーション映画監督。1941年、東京生まれ。1963年東映動画(現・東映アニメーション)でアニメーターとしてのキャリアを開始。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山崎庸一郎
やまさき・よういちろう

1929年生。1953年東京大学文学部仏文科卒業。学習院大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
佐藤久美子
さとう・くみこ

1949年生。学習院大学大学院博士課程満期退学。学習院大学ほか講師。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

青木淳(建築家)
<読売新聞「本のよみうり堂・夏休みの1冊」 2015年8月9日>

この本の関連書


「サン=テグジュペリ デッサン集成」の画像:

サン=テグジュペリ デッサン集成

「サン=テグジュペリ デッサン集成」の書籍情報:

A4変型判 タテ287mm×ヨコ230mm/328頁
定価 16,500円(本体15,000円)
ISBN 978-4-622-07283-6 C1098
2007年4月25日発行

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