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ドイツ社会主義【新装版】

GERMAN SOCIAL DEMOCRACY


19世紀を一つの歴史的時期として際立たせたものが、社会主義思想の誕生であったとするならば、20世紀はその死で特徴づけられることになるのであろうか。この問いに答える上で、哲学者ラッセルのまさに社会主義誕生の時に書かれた書が、読者の思索を助けるであろう。
1895年ドイツを訪れたラッセルは、ペーペルやリープクネヒトの家族はじめ社会民主党の人々と交わった。帰国後、彼はロンドン政治学経済学学校で講義し、この「ドイツ社会主義」論を公にした。彼は『資本論』全巻を読破し、マルクス主義の理論的な誤りを鋭く剔抉した上で、それにもかかわらずなぜドイツ社会民主党があれほどまでの支持を受け、政治的には有効でありうるのかを説く。これは、政治についての議論の仕方の模範であるとともに、正義感と疑問をもって自らの眼で確かめるジャーナリズムの傑作でもあった。
社会主義とは何であったのか。そして何でないのか。経験論的に語ることのできるラッセルの成熟に、いま時代はようやく到達した。


目次


1965年版への序文
まえがき

第一講 マルクスと社会民主主義の理論的基礎
マルクスの勉強/共産党宣言1848年と、唯物論的な歴史理論/『資本論』、1867年に提出されたマルクスの経済理論
第二講 ラッサール
学者であって煽動家ではないマルクス。彼の見解を労働者階級に最初にもたらしたラッサール/ラッサールの煽動にいたるまでのドイツの状態の簡単な要約/ラッサールの著作と煽動、1863年と1864年。全ドイツ労働者協会。ラッサールの死、1864年/ラッサールの源、ロードベルツスとマルクス/ラッサールの人柄、彼の著作の影響。彼の影響は主として感情的
第三講 ラッサールの死から1878年例外法可決にいたるドイツ社会党の歴史
さまざまな組織と、マルクス主義にむけての発展/フランス―プロセイン戦争。それに続く社会民主党弾圧/1871年に決定されたドイツ憲法/社会党にたいする敵意の増大。例外法可決、1878年
第四講 例外法下での社会民主党 1878年-1890年
社会民主党にたいする大衆的敵意の主要動機/例外法の主要規定/例外法の執行、例外法下の党指導者の態度/ビスマルクの国家社会主義、それにともなう党指導者と一般党員との対立/一警察官の見た社会主義と例外法/例外法下での煽動。社会党票の増大。例外法の失効、1890年
第五講 社会主義鎮圧法失効以後の社会民主党の組織、煽動、戦術、綱領
1890年年次大会で決定された組織、最近の警察による解散措置、それに伴う組織の変化/煽動の方法/1891年年次大会における戦術の討論。二つの対立する傾向、国家社会主義と革命/1891年年次大会で採択されたエルフルト綱領
第六講 社会民主党の現在の立場
ドイツの各政党、その綱領と強さ。農業の過大代表、それに伴う農村票の重要性/農業問題/結論

原注
訳者解説
参照文献


著訳者略歴

バートランド・ラッセル
Bertrand Russell

1872年生まれ。イギリスの哲学者。17世紀以来のイギリスの貴族ラッセル家に生れる。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学んだ。1895年ドイツを訪れ、社会民主主義の研究に打込む。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
河合秀和
かわい・ひでかず

1933年京都に生まれる。1956年東京大学法学部政治学科を卒業。学習院大学法学部名誉教授。比較政治学担当。現在 中部大学特任教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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ドイツ社会主義【新装版】

「ドイツ社会主義【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/192頁
定価 2,160円(本体2,000円)
ISBN 978-4-622-07317-8 C1010
2007年6月20日発行

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