フルトヴェングラー【新装版】
音楽と政治

判型 | B6判 |
---|---|
頁数 | 306頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-07427-4 |
Cコード | C0073 |
発行日 | 2008年9月19日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | B6判 |
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頁数 | 306頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-07427-4 |
Cコード | C0073 |
発行日 | 2008年9月19日 |
備考 | 現在品切 |
「「音楽と政治」も実は「音楽対政治」とすべきであろう、そしてこれがむしろ主題になるべきだろう。政治に対する闘争——彼がそのなかに生き、そのなかで働くことを強いられた、また現に強いられている政治化された時代に対する闘争の渦中にある一人の芸術家を浮彫りすること、これこそ私の意図したところなのである。
このことは、フルトヴェングラーについての書物がこれまで一冊しかなく、それも第三帝国時代に書かれたものであるだけに、余計に重要であると思われる。その本の著者は自分の書物を飾るのに、ユダヤ人の音楽と音楽家への誹謗をもってせねばならないと信じたのであった。これはフルトヴェングラーの知らぬまに、また彼の意志に反してなされたことである。なぜなら、彼にとってはユダヤ人とキリスト教徒との差異などはなかったのだから。……」(本文より)
ヒットラーの政権掌握後にドイツを去り、執筆活動を行ったジャーナリストによる、本人への取材に基づく伝記。ベルリン・フィルの常任指揮者として、ナチと協力・対立し、戦後の一時期演奏を禁止された、巨匠の生涯を鮮やかに記す。
思いがけない動機
生い立ち——音楽の世界
その後の閲歴
音楽政治と政治
ヒットラーの登場
ヒンデミット事件
ゲーリングの陰謀
抵抗
祖国への復帰