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サラエボで、ゴドーを待ちながら

エッセイ集 2/写真・演劇・文学

WHERE THE STRESS FALLS


戦火の下で悲惨な生活を強いられているセルビアの人々と協同して、ソンタグはベケットの『ゴドーを待ちながら』の演出をした――「上演の終り近く、ゴドーは今日は来ない、しかし明日にはかならず来るだろうという使いの言葉に続くウラディミールとエストラゴンの長い悲劇的な沈黙のとき、私の眼は涙で痛み始めていた……観客の誰一人として音を立てる者はいなかった。聞こえてくるのは、劇場の外から来る音だけであった。国連軍の武装した人員輸送車が轟音を立てて通りを走る音と、狙撃兵の銃声だけであった」
フランスの雑誌のアンケートに答えるなかで、ソンタグはこう言明している――
「行進に参加したり、何かを歌ったりする前に守るべき鉄則とは――共感の強弱はさておいて、その場に居合わせて、そこで、じかに、かなりの時間、その国、戦争、不正義、その他の対象について体験していないかぎり、自説を世に問う権利はないということ/そのような直接の知識と経験がないならば、沈黙すること」
オペラやダンスについての「ワーグナーの流体」「『自然の光』のための用語集」、写真にかんしては「ベロックについて」「ボーランドの赤ん坊たち」、さらに読書や翻訳の問題、戦時下サラエボへの旅、ジョゼフ・ブロツキー追悼など。『書くこと、ロラン・バルトについて』につづく、行動する批評家の真面目を示すエッセイを集成。


目次


見ること(続き)
 『自然の光』のための用語集
 彼らの感情の思い出に
 ダンサーとダンス
 リンカーン・カーステイン
 ワーグナーの流体
 嘆きのエクスタシー
 イタリア写真の百年
 ベロックについて
 ボーランドの赤ん坊たち
 あるメープルソープ

そこ と ここ
 ハリバートンへのオマージュ
 ひとりでいること
 読むこと、書くこと
 三十年後に……
 旅の問題
 ヨーロッパとは何か(もうひとつの哀歌)
 ピューラモスとティスベーの超コミカルな嘆き(幕間劇)
 アンケートに答えて
 サラエボでゴドーを待ちながら
 「そこ」と「ここ」
 ジョゼフ・ブロツキー
 翻訳されるということ

初出一覧
訳者あとがき


著訳者略歴

スーザン・ソンタグ
Susan Sontag

1933-2004。アメリカの作家・批評家。長篇小説にはThe Benefactor, 『死の装具』(早川書房)『火山に恋して』(みすず書房)、In Americaがある。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
富山太佳夫
とみやま・たかお

1947年鳥取県に生れる。1970年東京大学英文科卒業。1973年同大学大学院修士課程修了。現在 青山学院大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

管啓次郎(詩人・比較文学者・明治大教授)
<2012年10月14日(日):読売新聞>
伊藤氏貴(文芸評論家)
<2012年10月5日:週刊金曜日>

関連リンク

この本の関連書


「サラエボで、ゴドーを待ちながら」の画像:

サラエボで、ゴドーを待ちながら

「サラエボで、ゴドーを待ちながら」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/312頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-07476-2 C0098
2012年9月10日発行

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