レヴィ=ストロース 夜と音楽

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 256頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-07599-8 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2011年7月8日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 256頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-07599-8 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2011年7月8日 |
備考 | 現在品切 |
レヴィ=ストロースとは何者か。その思想の核心は何か。20世紀の知を牽引し、100年を生き抜いた碩学が遺した思惟の森は途方もなく深い。そしてその仕事は、来るべき思考として、私たちの前にそっと差し出された贈り物だ。
著者は音楽的書物といわれる『神話論理』のスタイルに倣い、鬱蒼とした森から響く音に耳を澄ませて、核心に遭遇しようと旅に出る。
最初で最後のフィールドであるブラジルの森の記憶、土器のかけらの感触、民族学が本質的にもつ苦さ、目眩めく日没の光景、ナンビクワラの猿、森と鳥の秩序、神話の時間、大地と人間…。『悲しき熱帯』『神話論理』を導きの糸に、レヴィ=ストロースの思考の種子が生き生きと芽吹き、自在に展開していく。さらに同時代人シモーヌ・ヴェイユやシュルレアリストとの関わりなど、生きた時代の背景が明らかにされる。生と死の螺旋から、遺産を継承する小道がふいに現れる。夜の豊かなざわめきから、レヴィ=ストロースの野生の音楽を鮮やかに響かせる、創造的入門書。
リトルネッロ——羽撃く夜の鳥たち
第一章 ジェネレーション遠望
第二章 サウダージの回帰線
第三章 かわゆらしいもの、あるいはリオの亡霊
第四章 夜と音楽
第五章 ドン・キホーテとアンチゴネー
第六章 野生の調教師
第七章 ヴァニタスの光芒
第八章 人間の大地
カデンツァ——蟻塚の教え
書誌
図版出典
あとがき