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盲目の女神

20世紀欧米戯曲拾遺


私の目標。1 「よく聞こえる」日本語に翻訳すること。2 イデオロギーに潰された作家たちの名誉回復。3 状況や世評に傷つけられた戯曲たちの名誉回復。
『盲目の女神』 冤罪の芝居。ハーフ・オープン・エンディングとでもいうべき実に微妙な終わり方で、私は大好きです。
『ロザムンデ・フローリス』 長い独白場面を読んで。言葉の一つ一つがおのれの海馬に突き刺さるように感じるのは、私だけだろうか。
『夜ごとの衝突』 迷ったあげく、特に愛着のある二、三篇をピックアップし、そのなかで、一番不幸そうな顔をしている本作を選び出しました。
『当然の気持』 インジの自殺の四日あとに再演の幕をあけました。劇評家たちは掌を反したように、芝居の出来を褒めちぎった。しかし、もう遅えんだよ!
『レクイエム』 劇場支配人が、幕切れで自分の孤独世界からのメッセージを叫ぶ。こんな凄い場面は滅多に見られるものではありません。
『ある晩、鏡付きの衣装箪笥が……』 アラゴンは、この二篇のほかには戯曲のかたちをしたものを一切書かなかったので、これはちょっとした珍品であります。
『海星広場』 この唯一無二の芝居は、ベケットやイヨネスコらの「不条理演劇」の先駆的作品であることが明々白々です。
『チョークの粉』 最も短い、小型の作品ですが、ここに描かれた核戦争後の近未来世界は、まことに恐ろしい。
(小笠原豊樹)


目次


エルンスト・トラー 盲目の女神
  トラー「毒殺疑惑のリーデル=グアラ事件」

ゲオルク・カイザー ロザムンデ・フローリス
  カイザー書簡集より

クリフォード・オデッツ 夜ごとの衝突
  オデッツの日記「機は熟した」からの抜粋

ウィリアム・インジ 当然の気持
  インジ「序文(なぜこれほど暴力的なのか)」

レオニード・アンドレーエフ レクイエム
  「レクイエム」をめぐる劇評や書評、新聞記事、書簡など

ルイ・アラゴン ある晩、鏡付きの衣装箪笥が……
  アラゴンの恋文一通

ロベール・デスノス 海星広場
  デスノス シナリオ「海星」/アントナン・アルトーの手紙と「海星広場」論

テネシー・ウィリアムズ チョークの粉
  ウィリアムズ「私が生きている、この世界」/「一芸術家の反逆を誤解し危惧すること」

訳者あとがき


著訳者略歴

エルンスト・トラー
Ernst Toller

ドイツの劇作家。『どっこい生きてる』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ゲオルク・カイザー
Georg Kaiser

ドイツの劇作家。『カレーの市民』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
クリフォード・オデッツ
Clifford Odets

アメリカの劇作家。『レフティを待ちながら』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ウィリアム・インジ
William Inge

アメリカの劇作家・脚本家。『ピクニック』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
レオニード・アンドレーエフ
Леонид Андреев

ロシアの小説家・劇作家。『犬のワルツ』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ルイ・アラゴン
Louis Aragon

フランスの作家・詩人。小説『パリの農夫』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ロベール・デスノス
Robert Desnos

フランスの詩人・放送作家。『自由か愛か!』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
テネシー・ウィリアムズ
Tennessee Williams

アメリカの劇作家。『ガラスの動物園』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
小笠原豊樹
おがさわら・とよき

1932年北海道生まれ。翻訳家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「盲目の女神」の画像:

盲目の女神

「盲目の女神」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/496頁
定価 8,424円(本体7,800円)
ISBN 978-4-622-07642-1 C0098
2011年10月7日発行

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