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チョコレートの帝国

THE EMPERORS OF CHOCOLATE

Inside the Secret World of Hershey and Mars


チョコレート会社――そこには、ロアルド・ダールのファンタジー小説『チャーリーとチョコレート工場』そのままの、秘密と野心に満ちた世界があった。
コーラとともに、アメリカ大衆文化の象徴といえるチョコレート業界で常にトップを争ってきた、板チョコとキスチョコの「ハーシー」、色とりどりのM & Mチョコで知られる「マーズ」。いずれの創業者も手作り菓子の行商から身をおこした、アメリカンドリームを体現する人物である。
ミルトン・ハーシー(1857‐1945)は、チョコレート工場を中心に据えた理想郷づくりに挑み、マーズ家二代目のフォレスト・マーズ(1904‐1999)は徹底した合理化と品質管理を具現化し、自社を巨大企業に押し上げた。彼らは「戦争」をもビジネスにしたたかに利用。チョコレートは軍の糧食の柱となり、国内では愛国産業として浸透、占領地では懐柔のために使われた。
マスコミへのガードが固く多くの秘密に包まれてきた、二つの「チョコレート帝国」の歴史と企業風土について、数百人に及ぶ関係者への取材や資料調査からひもとき、この魅惑的な菓子から見えるアメリカの姿と20世紀という時代を活写する。1999年の初版刊行時に『ワシントンポスト』等で絶賛され、アメリカでいまも読み継がれるノンフィクションの傑作。


目次


まえがき
第一章 チョコレート戦争
第二章 菓子会社は戦う
第三章 惑星マーズ
第四章 お口でとろけて
第五章 ミルキーウェイ(銀河)へ、そしてその先へ
第六章 キャンディマン
第七章 甘い夢
第八章 カカオ豆から板チョコへ
第九章 住所は「アメリカ、チョコレートタウン」でオーケー
第十章 ほろ苦さ
第十一章 M & M、二つのMの秘密
第十二章 お菓子の国、シカゴ
第十三章 型を壊す
第十四章 ハーシー社の助っ人たち
第十五章 ミルトンの息子
第十六章 偉大なアメリカのチョコレートバー
第十七章 カカオ豆狂騒
第十八章 マーズの攻撃
第十九章 失われた遺産
第二十章 ちゃんとした人はチョコレートを食べない
第二十一章 チョコレートに包まれた世界
第二十二章 バーを上げていく
第二十三章 お菓子の裏に戦略あり

原註
謝辞
訳者あとがき
索引


著訳者略歴

ジョエル・G・ブレナー
Joel Glenn Brenner

1989年ミズーリ大学コロンビア校卒業。同年から菓子産業の記事を書き始める。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
笙玲子
しょう・れいこ

翻訳家。訳書にジョン・バクスター『ある愛書狂の告白』(晶文社)、共訳書に『旅を書く ベスト・トラベル・エッセイ』(池央耿監訳、河出書房新社)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

編集者からひとこと

ほんの数か月だが、チョコレート工場で働いたことがある。バレンタイン商品の箱詰めセクションで、チョコの形に合わせてぽこぽこと型抜きされたプラスチック容器が流れるラインに立ち、チョコを詰め続けた。
印象深く残っているのが、「箱詰めの職人」というべき、この道何十年の社員のおばさまがたである。 ...続きを読む »

書評情報

酒井啓子(東京外国語大学大学院教授)
<エコノミスト 2012年6月26日号>
<ポパイ 2012年7月号>
<東京新聞 2012年8月5日(日)>
武田尚子(武蔵大学教授)
<日本経済新聞 2012年7月15日(日)>
福原義春(資生堂名誉会長)
<公明新聞「2012年私の3冊」 2012年12月24日(日)>

関連リンク

この本の関連書


「チョコレートの帝国」の画像:

チョコレートの帝国

「チョコレートの帝国」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/440頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-07686-5 C0022
2012年5月22日発行

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