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シェイクスピア劇の〈女〉たち

少年俳優とエリザベス朝の大衆文化

著者
楠明子

「シェイクスピアの時代、少年俳優が女役を演じることによって刺激される男性観客の同性愛の可能性については、これまで多くの優れた研究がなされてきた。しかし、少年を使って劇中の〈女性〉を創りあげるのに、シェイクスピアがどのような試みをしているかについては、あまり研究されていない……女性を舞台で表象するのに、その媒体が年若い少年俳優に限られていたという状況を、シェイクスピアはどのような芝居作りによって克服しているのであろうか。また、当時劇場にやってきた女性観客の、舞台上の〈女〉たちに対する反応を、シェイクスピアはどのように意識して作劇したのであろうか。さらに、シェイクスピア劇のヒロインの多くは王侯貴族階層の女性たちであるが、グローブ座の観客の大部分を占めたのは一般庶民である。登場人物階層の全く異なる観客を舞台に惹きつけるために、シェイクスピアはどのような工夫をしているのだろうか」
(「はじめに」)

本書は、エリザベス朝の大衆文化(じゃじゃ馬や寝取られ男など)への深い洞察から生まれた。シェイクスピアの作品を丹念に読み込み、少年俳優と女役の関係をみごとに解明した、類書のない独創的な研究。


目次


はじめに
序章
1 『夏の夜の夢』 A Midsummer Night’s Dream――森・夢・欲望
2 『から騒ぎ』 Much Ado About Nothing――「じゃじゃ馬」・独身主義・教養
3 『お気に召すまま』 As You Like It――男装・森・逆さまの世界
4 『ハムレット』 Hamlet――階層・ジェンダー・死
5 『アントニーとクレオパトラ』 Antony and Cleopatra――異文化衝突・戦争・女王
6 『冬物語』 The Winter’s Tale――フィクション・時・異文化の融合
おわりに


著訳者略歴

楠明子
くすのき・あきこ

東京女子大学卒。東京大学大学院およびマウント・ホリョーク大学大学院両修士課程修了。コロンビア大学大学院留学。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。ロンドン大学にて文学博士号(英文学)取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

河合祥一郎(東京大学教授)
<日本経済新聞 2012年8月26日(日)>
安達まみ(聖心女子大教授・英文学)
<北海道新聞 2012年10月28日(日)>
池内靖子<図書新聞 2012年11月10日(土)>
北野雅弘(演劇学研究者)
<しんぶん赤旗 2012年10月28日(日)>
加藤行夫(筑波大学教授)
<英語年鑑 2014(2014年1月)>

関連リンク

この本の関連書


「シェイクスピア劇の〈女〉たち」の画像:

シェイクスピア劇の〈女〉たち

「シェイクスピア劇の〈女〉たち」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
定価 3,520円(本体3,200円)
ISBN 978-4-622-07711-4 C1098
2012年7月9日発行

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