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瓦礫の下から唄が聴こえる

山小屋便り


「東日本大震災の以前と以後で何が変わったのか。わたしたちは何に試されているのか。詩や歌を書いても、書かなくてもいい。ただ、表現者の位置に立つ限り、過去から、未来から、言葉は試されている。この国に浮かぶ膨大な死者の霊に試されている。これから生まれてくる子どもたちにも試されている。このことの実感を持つかどうか、そのことも試されている」

浅間山麓の山小屋で週末を過ごすこと30年、自然と向きあいながら「血のつながらない新しい家族の形態」を模索してきた詩人が、東日本大震災発生で何を考え、どう行動したか。津軽三味線奏者2代目高橋竹山とともに被災地をめぐり、東北民謡発祥の地を訪れ、海から山を、山から海を思う。詩集『明日』により第20回萩原朔太郎賞を受賞した著者が綴った詩文集。


目次


I
未来からの記憶/遠い声にうながされて

II
ラッシュ・グリーン/白樺キャンドル/「雪山讃歌」とメロディライン/
壁を塗る/秋の音/民謡を作るということ/ミステリアスなアイラ島

III
祈りとエロスと生命力と/明日/国破山河在/死者の魂を招くこと/
次郎よ、次郎の泣き虫め!/言葉が人を動かす/
それでも、海は壊れていない――畠山重篤さんを訪ねて/
「風のブランコ」と腐葉土を見つめて/瓦礫の下から唄が聴こえる/
声たち(大船渡市・下船戸)/東北民謡を巡る旅/
どこへ走るのか――震災後の表現の行方/三月という残酷な月

鏡の上を走りながら

初出一覧


著訳者略歴

佐々木幹郎
ささき・みきろう

1947年奈良県生まれ。詩人。同志社大学文学部中退。2004年完結の『新編中原中也全集』(全5巻別巻1・角川書店)編集委員。2002―2007年、東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文芸非常勤講師。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

川本三郎<毎日新聞 2013年1月6日(日)>
<日本経済新聞 2012年11月23日(日)>
<クロワッサン 2013年1月10日号>
野村喜和夫(詩人)
<週刊読書人 2013年1月11日>
小池昌代(詩人)
<南日本新聞 2012年12月23日>
畠山重篤(カキ養殖業)
<読売新聞 2013年1月13日(日)>
小池昌代(詩人)
<新潟日報 2013年1月13日(日)>

関連リンク

この本の関連書


「瓦礫の下から唄が聴こえる」の画像:

瓦礫の下から唄が聴こえる

「瓦礫の下から唄が聴こえる」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/232頁
定価 2,808円(本体2,600円)
ISBN 978-4-622-07734-3 C0095
2012年11月9日発行

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