「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



ホロコーストとポストモダン

歴史・文学・哲学はどう応答したか

THE HOLOCAUST AND THE POSTMODERN


ホロコーストはどう語られ、記憶されるべきか? 人類史上最悪のこの出来事は歴史学、文学、哲学を一変させ、その衝撃は今なお続く。生き残った人の証言、ホロコーストを題材にしたフィクション、歴史論争、哲学。それらを「読む」とは、どのような営為だろうか。
さまざまな形で語られるホロコーストの記憶を標準化してしまう「把握の形而上学」に抵抗するのがポストモダニズムだと著者は言う。証言と記憶、個人と共同性、人間の概念、そして真実とは何か。ホロコーストという出来事に取り組むその行為において、一体何が行なわれているのかが検証されなければならない。
プリーモ・レーヴィ、エリ・ヴィーゼル、ホルヘ・センプルン、レヴィナス、サウル・フリートレンダー、デリダ、アガンベン…。膨大なホロコーストへの応答を明晰に読み解き、直接体験していない大量死の記憶をいかに継承するかを問う。


目次


序論 ホロコーストとポストモダン

〈第一部 読むこととホロコースト〉
第一章 「他の書物と同様の仕方で読んだり消費したりしてはならない」――同一化と証言というジャンル
第二章 経験の痕跡――証言のテクスト
第三章 「忠実でかつ懐疑的、近くかつ遠く」――記憶、ポスト記憶、同一性
第四章 ホロコースト読解――1990年から2003年までのホロコースト・フィクションにおける記憶と同一化

〈第二部 ホロコーストのメタヒストリー〉
第五章 歴史主義に抗して――歴史、記憶、そして真実
第六章 「脚注なら野蛮でないと言えるだろうか」――サウル・フリートレンダーの仕事における歴史、記憶そしてホロコーストの真実
第七章 「何が歴史的説明を構成するのか」――ゴールドハーゲン/ブラウニング論争におけるメタヒストリーと歴史的説明の限界
第八章 否定論のメタヒストリー――アーヴィング/リプシュタット裁判とホロコースト否定論

〈第三部 ホロコーストの痕跡〉
第九章 汲み尽くせぬ意味、消去しえぬ声――レヴィナスとホロコースト 
第十章 哲学の灰、灰の哲学――デリダとホロコーストの痕跡
第十一章 理解の限界――加害者の哲学と哲学的歴史
第十二章 ポストモダン、ホロコースト、人間の限界

結論

謝辞
訳者解題 ホロコースト×ポストモダン
訳者あとがき
引用文献の省略表記
主要参照文献
原注
索引


著訳者略歴

ロバート・イーグルストン
Robert Eaglestone

1968年生まれ。ウェールズ大学で博士号取得。現在、ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校英文学科教授。ロンドン大学ホロコースト研究所元所長。専攻は現代文学、現代思想、ホロコースト研究。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
田尻芳樹
たじり・よしき

1964年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。ロンドン大学で博士号取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻はイギリス文学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
太田晋
おおた・しん

1968年生まれ。1998年東京大学大学院単位取得退学。現在、成城大学法学部法律学科教授。専攻はイギリス文学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

関連リンク

この本の関連書


「ホロコーストとポストモダン」の画像:

ホロコーストとポストモダン

「ホロコーストとポストモダン」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/608頁
定価 6,912円(本体6,400円)
ISBN 978-4-622-07793-0 C1010
2013年10月18日発行

この本を購入する