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ノイズ/ミュージック

歴史・方法・思想 ルッソロからゼロ年代まで

NOISE/MUSIC

A History


『ノイズ/ミュージック』は、音楽におけるノイズという現象を考察する。20世紀初頭の実験音楽から日本のノイズ・ミュージックや今日の先端的エレクトロニカまで。本書では様々なサウンドを、文化的・歴史的コンテクストに位置づけ、芸術論、音楽学、現代思想のタームで分析してみせる。ヘガティは、ノイズはサウンドの判断基準だと論ずる。ノイズは何をもって音楽とされるのか。ノイズへの多様な考えは、アヴァンギャルドに対するそれと似ている。

ここではまた、優れた歴史的概観が提供される。著者のノイズ/ミュージックへの視点では、1970年代半ば以降、重要な存在が現れる。インダストリアル・ミュージック、パンク、フリージャズ。あるいは、メルツバウのような、より純度の高いノイズ表現。

扱われるのは、K・シュヴィッタースのような芸術家、そして、J・ケージ、K・シュトックハウゼンら作曲家に、O・コールマン、ジミ・ヘン、ジャーマン・プログレ、PiL、スロッビング・グリッスル、ボアダムスから、D・ベイリー、J・ゾーン、高柳昌行、灰野敬二、秋田昌美、非常階段、大友良英まで、実に多くの表現者。そうした人びとについて、地続きの手法で議論が展開される。

他方、バタイユ、アドルノ、ドゥルーズ、ボードリヤールら思想家の思考を巧みに援用しつつ論じる。ノイズを探求し、実験的音楽を考える人への恰好の手引書となっている。音楽を強く味わう者、探究する者にとってノイズの考察は、最も深遠なテーマであると言えよう。


目次



1 はじまり First
2 テクノロジー Technologies
3 フリー Free
4 エレクトリック Electric
5 プログレッシヴ Progress
6 不条理 Inept
7 インダストリアル Industry
8 パワー Power
9 ジャパノイズ Japan
10 メルツバウ Merzbow
11 サウンド・アート Sound Art
12 カット Cut
13 聴取 Listening

訳者あとがき
アーティスト関連ウェブサイト
文献一覧
ディスコグラフィ
索引


著訳者略歴

ポール・ヘガティ
Paul Hegarty

1967年生まれ。アイルランドのユニヴァーシティ・カレッジ・コーク(University College Cork)准教授。音楽活動では、自身のノイズ・バンドを持ち、サウンド・アートやインスタレーション作品を発表。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
若尾裕
わかお・ゆう

1948年生まれ。専門分野:音楽療法学を含む臨床音楽学。作曲家、即興演奏家としても活動。現代音楽後の新しい音楽の創成をテーマとしている。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
嶋田久美
しまだ・くみ

東京芸術大学音楽学部楽理科卒業、神戸大学大学院人間発達環境学研究科修士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程在籍中、日本学術振興会特別研究員。専門分野:音楽学・美学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

畠中実<2014年6月(Tower Records):Intoxicate>
<2014年9月号:「美術手帖」>

関連リンク

この本の関連書


「ノイズ/ミュージック」の画像:

ノイズ/ミュージック

「ノイズ/ミュージック」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/432頁
定価 5,616円(本体5,200円)
ISBN 978-4-622-07817-3 C1073
2014年4月25日発行

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