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量子力学と経路積分【新版】

QUANTUM MECHANICS AND PATH INTEGRALS

Emended edition


経路積分法は、量子のふるまいの直観的描像を捉え、取扱いの困難な諸問題にアプローチする有力な方法論として知られる。つねに直観的描像と理論の接点を意識していたファインマンの大きな遺産である。
本書では経路積分の概念を用いて量子力学の諸法則が記述され、シュレーディンガー方程式表示とのつながりが提示される。そのうえで、摂動論、統計力学、量子電気力学、変分原理などの諸領域が多くの具体例とともに扱われる。そこには、さまざまな系における経路積分の可能性を探るファインマンの苦闘の痕が刻まれており、読者は非凡なセンスをもった物理学者の洞察、きらめくアイデアに触れることができる。
また、ここにはファインマンが経路積分法に託していた大きな構想も、声高にではないがはっきりと提示されている。例えば、「エネルギー準位があるのにもかかわらずエネルギー準位に触れないようにすることの唯一の弁明は,そうすることによって物理過程の深い理解が得られるのではないかという期待であり,またおそらくもっと強力な統計力学の方法の出発点となるのではないかという期待であろう」(第10章 統計力学)。ファインマンの構想は、果敢であっただけでなく、予見的でもあった。パイオニアだけが見ることのできた地平を、本書は垣間見せてくれる。
初版から40年を経て、原著はスタイヤーにより校訂がほどこされた。本書は原著校訂版(2010年刊)を底本としている。


目次


序文
校訂版への前書き

第1章 量子力学の基本概念
第2章 量子力学の運動法則
第3章 特別な例によって概念を展開する
第4章 量子力学のSchrödinger表示
第5章 観測と演算子
第6章 量子力学における摂動論
第7章 遷移要素
第8章 調和振動子
第9章 量子電気力学
第10章 統計力学
第11章 変分法
第12章 確率論における諸問題

付録A 役に立つ積分
付録B 校訂者による注

訳者あとがき
新版へのあとがき
2017年版へのあとがき
索引


著訳者略歴

リチャード・P・ファインマン
Richard P. Feynman

1918-1988。ニューヨーク市に生まれる。1939年マサチューセッツ工科大学卒業。プリンストン大学大学院に学び、1942年博士号を取得。その後、原爆開発のマンハッタン計画に参加。1945‐50年コーネル大学助教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
アルバート・R・ヒッブス
Albert R. Hibbs

1924‐2003。ファインマンの講義をまとめて本書『量子力学と経路積分』の出版に尽力。また、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』に序文を寄せ、学生時代に接したファインマンの人柄を描いている。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ダニエル・F・スタイヤー
Daniel Styer

理論物理学者。オバーリン大学物理学部門John and Marianne Schiffer教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
北原和夫
きたはら・かずお

東京理科大学教授。東京工業大学・国際基督教大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「量子力学と経路積分【新版】」の画像:

量子力学と経路積分【新版】

「量子力学と経路積分【新版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/392頁
定価 6,380円(本体5,800円)
ISBN 978-4-622-07897-5 C1042
2017年3月10日発行

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