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ルソー 透明と障害【新装版】

JEAN-JACQUES ROUSSEAU

LA TRANSPARENCE ET L’OBSTACLE


冒険家、夢想家、作家、政治思想家、音楽家、被迫害者、ジャン=ジャックはそれらの全てであった。スタロバンスキーは、こうした多様な領域にわたるルソーの営為を、厳密なテクストの解読を通して、諸傾向の分散と意図の一貫性の両者のなかに把握する。
ルソーがやむことなくその全生涯を賭して実現しようとしたものは、純粋な自我の確立とその他者による承認であり、それにもとづく人間相互のトータルな理解と交流であり、それこそまさに精神の〈透明〉なのである。ルソーはこのような欲求を疎外するいっさいの〈障害〉に根源的・実存的に対立し、透明なるものを復権しようとする。
スタロバンスキーは、ルソーを崩壊させかねなかった彼の精神的緊張の問題に関心を集中し、その作品群のなかに分け入って、〈透明〉をキイ概念として、精巧で詳細な内面的伝記を構成した。ルソー研究の画期的な業績。

[初版(『透明と障害――ルソーの世界』)1973年11月発行、新装(『ルソー 透明と障害』)1993年12月発行]


目次


序文

I
『学問芸術論』
「外観がわたしを罰したのだ」
分割された時間と透明の神話
歴史的知識と詩的幻想
グラウコス神
人間と神を弁明する弁神論

II
社会批判
本源的な純潔
労働、省察、自尊心
革命による止揚
教育による止揚

III
孤独
「いまや自己の意見を定めよう」
しかし統一は自然のものであろうか
内面の矛盾
魔術

IV
ヴェールに被われた像
キリスト
ガラテアの像
真実暴露(デヴォアルマン)の理論

V
ラ・ヌーヴェル・エロイーズ
音楽と透明
哀切(エレジアック)の感情
祭り
平等
経済
神格化
ジュリーの死

VI
誤解
回帰
「ただ一言もいうことができずに」
徴候(シーニュ)の力
愛の交流
エグジビシォニスム
家庭教師

VII
自伝の問題
いかにして自分を描きうるのか
すべてを語ること

VIII

省察の有罪性
障害
沈黙
無為
植物的友情

IX
終身の禁錮
実現された志向
二つの法廷

X
水晶の透明
審判
「こうしてわたしは地上でただひとりになってしまった」


あとがき/再版にあたって


著訳者略歴

ジャン・スタロバンスキー
Jean Starobinski

1920年ジュネーヴに生まれる。最初医学を学び、後に文学を専攻する。ジョンズ・ホプキンス大学、バール大学を経て、ジュネーヴ大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山路昭
やまじ・あきら

1928-2009。神戸に生まれる。東京大学文学部仏文学科卒業。明治大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ルソー 透明と障害【新装版】」の画像:

ルソー 透明と障害【新装版】

「ルソー 透明と障害【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/472頁
定価 4,950円(本体4,500円)
ISBN 978-4-622-07928-6 C1010
2015年7月24日発行

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