ルシアン・フロイドとの朝食
描かれた人生
BREAKFAST WITH LUCIAN

判型 | A5変型 |
---|---|
頁数 | 372頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-07944-6 |
Cコード | C1070 |
発行日 | 2016年1月8日 |

BREAKFAST WITH LUCIAN
判型 | A5変型 |
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頁数 | 372頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-07944-6 |
Cコード | C1070 |
発行日 | 2016年1月8日 |
ルシアン・フロイドは目の前にいる人間の
存在感を筆と絵の具で追体験している。
生まれながらの本当の絵描きだと思う。
——舟越桂(彫刻家)
祖父は精神分析の祖ジークムント・フロイト。亡命の国「イギリスを代表する具象画家」と称されるに至り、ついにはフランシス・ベーコンと並ぶ現代絵画の巨匠とみなされたルシアン・フロイド(1922-2011)。
肖像画、というには剥き出しすぎる人間の姿を描きつづけたこの画家は、いったいなにに囚われていたのか? 青年のとき一枚の絵に出くわして以来、フロイドを追いかけてきたイギリス人ジャーナリストが、本人との会話や彼を知る身近な人々(家族、友人、モデル、美術関係者…)への取材をもとにあらわす、初めて公刊されたルシアン・フロイド伝。
「1990年代半ばにルシアン・フロイドは、公認の伝記の出版を差し止めた。それまで伝記作家と協力してきたのだが、大金を支払って中止させた。原稿を読んだときに、あまりに多くの親密な事柄の詳細が公衆の目に触れることを知ってぞっとしたのだ。彼の存命中にその本を出版するというアイデアは潰えた。(…)本書は彼の妨害を免れた。私は、彼の晩年の十年間、定期的に朝食を共にした。そして、会話を重ねるうちに、ルシアンは徐々に心を開いてくれた。とうとう、我々の会話を記録に残すことを許してくれた。その結果生まれたのが本書なのだが、執筆が開始されたのはルシアンの死後である。著者である私は彼のキャリアを35年間追いかけてきたが、彼の信用を勝ち得たのは最後の十年間だけである。本書はそのような人間によって書かれた、ルシアンの生涯と作品への個人的な見解である」
序
第1章 朝食
第2章 ストーキング
第3章 若き日々
第4章 女性遍歴の始まり
第5章 オブセッション
第6章 ローナが遺したもの
第7章 キャロライン
第8章 絵の具
第9章 愛人たち
第10章 ある娘の物語
第11章 晩年の二人のモデル
第12章 ディーラーたち、そしてギャンブル
第13章 子孫
第14章 フィナーレ
謝辞
ルシアン・フロイド家系図
訳者あとがき
[資料]ルシアン・フロイド「描くことについてのいくつかの考え」
原註
図版リスト
索引