「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



李禹煥 他者との出会い

作品に見る対峙と共存

Begegnung mit dem Anderen

Erfahrungen von Konfrontation und Koexistenz im Werk von LEE UFAN


白いキャンバスにおろされた点がうすく軌跡をのこしながら線をなし、消えてゆく。ひとつの筆触、ひと筆のストロークはつねにうつろいゆく生成と消滅、明と滅を新たに描き、一度見たら忘れることのない密度と一貫性を作品にあたえる。
国際的に活躍し、高い評価をうける美術作家、李禹煥、その作品と長年向き合ってきた著者が、他の作家との比較によって現代美術の文脈の中に李の仕事を的確に位置づけ、理論的に分析したのが本書である。このような精密な分析は、李が長く暮らし制作してきた日本でさえ、なかったものと言えるだろう。
アジアは李のバックグラウンドをなすものではあるが、欧米においては、それを作品の分析にことさらに結びつけて論じられることも少なくなかった。本書はそうした生得的な背景に寄りかかった見方を離れ、文明論として評価の高い李本人の文章、そして、西欧と日本の哲学、文学にまでその芸術を解き明かす手がかりをひろく求めて精緻に論じてゆく。あざやかで、エレガントな李禹煥論。


目次


李禹煥の作品と現代

1 関係項 1968-2003年
  1 物質との対話
  2 抵抗としての事物
  3 現象と知覚

2 関係項 1969年
 1 空間との対話
 2 濃密化としての場
 3 限界と開放性

3 点より 1973年  線より 1973年
 1 描くこととしての絵画
 2 反復と差異
 3 反復と時間性

4 関係項 1979年
 1 対置
 2 相互性

5 照応 1997年
 1 不連続
 2 充満と空虚
 3 反響

訳者あとがき
李禹煥 略年譜
作品リスト
参考文献


著訳者略歴

ジルケ・フォン・ベルスヴォルト=ヴァルラーベ
Silke von Berswordt-Wallrabe

1970年、ドイツ、エッセン市生まれ。美術史家。ボッフム・ルール大学で美術史、近代史、パリ・ソルボンヌ大学で美術史を学ぶ。フライブルク・アルベルト=ルートヴィヒ大学美術史学科博士課程修了。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
水沢勉
みずさわ・つとむ

1952年、横浜市生まれ。慶應義塾大学美学美術史学科卒業。慶應義塾大学大学院修士課程修了。神奈川県立近代美術館に学芸員として勤務、現在は同館館長。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

中島水緒(美術批評)
<BT 2016年7月号>
<月刊アートコレクターズ 2016年7月号>

関連リンク

この本の関連書


「李禹煥 他者との出会い」の画像:

李禹煥 他者との出会い

「李禹煥 他者との出会い」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/296頁
定価 6,804円(本体6,300円)
ISBN 978-4-622-07946-0 C1071
2016年4月25日発行

この本を購入する