みすず書房

論理学研究 4【新装版】

LOGISCHE UNTERSUCHUNGEN

判型 A5判
頁数 316頁
定価 6,600円 (本体:6,000円)
ISBN 978-4-622-07954-5
Cコード C3010
発行日 2015年9月25日
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論理学研究 4【新装版】

「フッサールの生涯を支配した純粋な根元的意志は、直観することへの意志、存在するものを明晰にありのままに見ようとする意志であった。彼は、もしも事象自身が〔理論が教えるものとは〕別の相貌を呈するならば、これまでに獲得したいっさいの認識と、いっさいの定理をいつでも破棄する用意があった。彼は命のつづくかぎり、自らを呈示する諸事象を凝視し、諸現象をロゴスの光で照らし明かそうとしたのである。」(フィンク)

「逆説的ではあるが、しかし深い意味をこめて、哲学とは平凡な事柄についての学問であるとさえ言えるほどである。最初ははなはだ平凡に思われる事柄が、なお綿密に考察してみると、根底に伏在するさまざまな諸問題の源泉となるのである。」(フッサール)

[初版1976年12月20日発行、新装版2015年9月25日発行]

目次

序言
第二巻 認識の現象学と認識論のための諸研究(つづき)
六 認識の現象学的解明の諸要素
序論

第一篇
客観化的志向と充実化
充実化の綜合としての認識とその諸段階

第一章 意味志向と意味充実化
第二章 客観化的志向とその主要な亜種の性格を充実化綜合の相違によって間接的に明示すること
第三章 認識の諸段階の現象学
第四章 両立性と非両立性
第五章 理想的な一致。明証と真理

第二篇
感性と悟性

第六章 感性的直観と範疇的直観
第七章 範疇的代表象についての研究
第八章 本来的志向と非本来的志向の先天的諸法則

第三篇
序論の問題の解明

第九章 見せかけの意味充実化としての非客観化作用

補遺
外的知覚と内的知覚。物理的現象と心的現象

訳注
訳者あとがき
索引