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文楽の日本

人形の身体と叫び


滞日十年、自身も義太夫をまなぶフランスの批評家による、体験的文楽エッセー。バタイユ、ジュネ、ギュヨタなどを援用しつつ、ロラン・バルト『記号の国』に連なっていく批評には新鮮な魅力があり、これまでの文楽の見方を一変させる。多くの創見とエスプリにみちた身体芸術論にして比較文化論。

「ある種の情熱にとりつかれて私は、年に12回国立劇場に足を運び、人形の身体の錯乱と解体がどこまでいくのか見届けることにした。なんとなく漠然とではあるが私には予感があった。このような断片化は、俳優の崩壊の比喩、登場人物の分散であり、そこで問題になっているのは、俳優がいかにして舞台空間を占めるかということではなく、舞台空間によって気も狂わんばかりとなり、拠点を移さざるを得ない、そんなあり方なのだ。そのような俳優のあり方が台頭してきたのは、ここ半世紀のことに過ぎないが、それが文楽の舞台にはある。文楽を西洋の舞台から隔てるもの(そればかりか、ある意味では能や歌舞伎とも隔てるもの)、それは、文楽の舞台が『遊びの場』であるというその本質においてのことなのだ。〔……〕文楽はさらに先へと踏み込み、(ディオニュソス的な?)身体の切断をテーマの中心に据え、こうして舞台を、自らを映し出す鏡とし、自らをそこで解剖してみせたのだ。」


目次


碑文に代えて、まずは簡潔に

島の住人たち
血みどろのものたち
穴のあるものたち
介在するものたち

謝辞
参照文献
訳者あとがき


著訳者略歴

フランソワ・ビゼ
Francois Bizet

1963年生まれ。パリ第三大学にて博士号取得(フランス文学)。現在、東京大学総合文化研究科・教養学部准教授(フランス文学)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
秋山伸子
あきやま・のぶこ

1966年生まれ。1994年、パリ第四大学にて博士号取得(フランス文学)。現在、青山学院大学文学部フランス文学科教授。著書『フランス演劇の誘惑――愛と死の戯れ』(岩波書店、2014年)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<日本経済新聞 2016年2月14日>

この本の関連書


「文楽の日本」の画像:

文楽の日本

「文楽の日本」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/272頁
定価 4,620円(本体4,200円)
ISBN 978-4-622-07965-1 C1010
2016年2月10日発行

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