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科学の曲がり角

ニールス・ボーア研究所 ロックフェラー財団 核物理学の誕生

REDIRECTING SCIENCE

Niels Bohr, Philanthropy, And the Rise of Nuclear Physics


「1930年代にニールス・ボーア研究所では核物理学への転向が起こった。また同時期に国際的基礎科学への資金援助情勢にも変化が生じた(ロックフェラー社会貢献事業に見られる変化などはその代表である)。そして研究所の転向は、この変化に対するボーアの反応と行動によって起こった。これは一体どういうことを指しているのか、そして、それに関わって起こったことは何だろうか」。

世界の頭脳といわれる研究者が集まって純粋な研究機関としてはじまった研究所が、経済援助を受けるとどうなるのか。多くの分野に貢献事業を起こしたロックフェラー財団は、具体的に何をしてきたか。第二次大戦中から現在にいたる、科学が国家と経済界に組み込まれていく起源を、ニールス・ボーアおよび研究所とロックフェラー財団のやりとりに見据え、核物理学を中心に当時の現場をたどる。


目次


日本語版への序
感謝の言葉

まえがき
序章 コペンハーゲン精神

第1章 1934年までの科学政策と資金調達
  実験の重視
  威信の増大
  国際教育委員会
  国際教育委員会とコペンハーゲン大学のその他の機関
  1934年までの活動
  結び

第2章 コペンハーゲン精神の発現、1920年代末から1930年代中期
  1934年までにおける原子核への関心
  生物学への関心、1929年から1936年まで
  この章の結び

第3章 亡命者問題、1933年から1935年
  背景
  初めの年――方向の選択
  ロックフェラー財団のヨーロッパ学者特別研究支援資金
  フランクとヘヴェシーの前歴
  実験核物理学の起源
  結び

第4章 実験生物学、1920年代末から1935年まで
  ロックフェラー社会貢献事業の再編
  新政策の登場
  新政策とコペンハーゲン科学との出会い
  新政策の確立
  コペンハーゲンの実験生物学計画
  カールスベリ財団の核物理学への支援
  実験生物学支援に対する正式な申請
  実験生物学への支援
  結び

第5章 転向の仕上げ、1935年から1940年
  資金援助の獲得
  実験生物学計画の興隆
  核物理学の強化
  結び

終章

訳者あとがき
原注
資料についてのノート
索引


著訳者略歴

フィン・オーセルー
Finn Aaserud

現在、コペンハーゲンのニールス・ボーア・アーカイヴの所長。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
矢崎裕二
やざき・ゆうじ

1940年、東京に生まれる。1967年、東京大学大学院理学系研究科(物理学専攻)修士課程修了。1970年、博士課程退学。1970-2001年、都立高等学校教諭(物理担当)。2001-2006年、都立小石川高等学校嘱託。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)
<2016年7月3日(日):朝日新聞>
柴田文隆(編集委員)
<2016年7月3日(日):読売新聞>

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科学の曲がり角

「科学の曲がり角」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/448頁
定価 8,856円(本体8,200円)
ISBN 978-4-622-07987-3 C1042
2016年5月25日発行

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