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大人の本棚

さまざまな愛のかたち

著者
田宮虎彦
解説
北上次郎

「私たちが人間について知ることの出来たもっとも大切なことは、人間は孤独を超えることが出来るということである。人間に孤独を超えさせるものは何か。私は、それが愛だと思う」

孤独と絶望のなかで生きる人間を描きつづけた作家、田宮虎彦が、自らが愛した文学作品のさまざまな人生に肉迫し、彼らの「さまざまな愛のかたち」を浮かびあがらせていく異色の恋愛論。「スタインベックのエデンの東」「マッカラーズの心は孤独な狩人」「フローベールのボヴァリー夫人」など全11編。

「本書は、恋愛論でありながら、作品論であり作家論でもあるのだ。・・・多様な読み方が出来ることこそ、小説の持つ特権の一つであり、本書はそのことを教えてくれるのである」(北上次郎「解説」)


目次


スタインベックのエデンの東 1 ――愛の核となるもの――
スタインベックのエデンの東 2 ――愛の拒否と愛の飢餓――
モーパッサンのピエールとジャン ――女の場合と母の場合――
スタンダールのカストロの尼 ――真実の愛の重さ――
マッカラーズの心は孤独な猟人 ――黒人社会で――
サマセット・モームの人間の絆 ――愛、この不可解なもの――
フローベールのボヴァリー夫人 ――愛と女の運命――
サマセット・モームの雨 ――神の愛と人間の愛――
テネシー・ウイリアムズのガラスの動物園 ――愛の構造 1 孤独――
テネシー・ウイリアムズの夏と煙 ――愛の構造 2 二つの愛――
テネシー・ウイリアムズの欲望という名の電車 ――愛の構造 3 愛の破局――
あとがき
解説 北上次郎
                                 (挿画 米倉斉加年)


著訳者略歴

田宮虎彦
たみや・とらひこ

1911年東京生まれ。東京帝国大学国文科卒。在学中に高見順らの『日歴』に、卒業後に武田麟太郎他が創刊した『人民文庫』に参加する。戦後、『霧の中』(1947)『落城』(1949)を発表し注目される。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
北上次郎
きたがみ・じろう

1946年生まれ。明治大学文学部卒。文芸評論家。本の雑誌社顧問。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「さまざまな愛のかたち」の画像:

さまざまな愛のかたち

「さまざまな愛のかたち」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/288頁
定価 2,750円(本体2,500円)
ISBN 4-622-08066-4 C1393
2006年2月15日発行

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