みすず書房

「このエッセイを書いていて絶えず想いが行ったのはイギリスという国であり、そこの自然や人々のことであった。戦争や自然という普遍のテーマを詠った詩もその時代やその場所との連想無しには味わい方が異なってくるだろう。そういった意味ではこれらのエッセイは自分が見たり肌で感じたイギリス論である。」(あとがき)

世紀末に青春期を過ごし、第一次大戦に兵士となっておもむいたイギリスのマイナー・ポエットたち。エドワード・トマス、ルパアト・ブルック、ウィルフレッド・オーウェン、ジーグフリード・サスーン、エドマンド・ブランデン、ロバート・グレイヴズ、アイヴァ・ガーニー。その内面の叫び、詩行にあらわれた故郷への思いを、繊細な筆致で綴った、知る人ぞ知る名作。本書は1997年に小沢書店より刊行された。

目次

はじめに——狐狩りの夢想
I 厭世の詩人——エドワード・トマス 1878-1917
II 若きアポロ——ルパアト・ブルック 1887-1915
III 甘美で名誉なものは——ウィルフレッド・オーウェン 1893-1918
IV 明け方のホルン——シーグフリード・サスーン 1886-1967
V 私は静かに生きる——エドマンド・ブランデン 1896-1974
VI ふるきものよ、さよなら——ロバート・グレイヴズ 1895-1985
VII 大戦の余燼——アイヴァ・ガーニィ 1890-1937
あとがき