小さな町
大人の本棚

判型 | 四六判 |
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頁数 | 280頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-08071-8 |
Cコード | C1393 |
発行日 | 2006年10月10日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 280頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-08071-8 |
Cコード | C1393 |
発行日 | 2006年10月10日 |
備考 | 現在品切 |
「この町も戦災のために無くなつてしまつて、そこに住んでゐた人達も離散して、いまはその消息もわからないといふことが、私にこれを綴らせるのである」
新聞配達をして戦前の数年間を暮らした下谷竜泉寺町、炭坑員としておもむいた雪深い夕張の町。これら「小さな町」で出会った、それぞれのささやかな人生を、懸命に、静かに生きる人々。人生のよろこびやかなしみを、不器用な手つきですくいあげるように綴る。
表題作の他「をぢさんの話」「雪の宿」など短篇10篇を所収。1965年、不遇のうちに53歳で没し、近年ふたたび注目を集めつつある作家の代表的作品集である。(堀江敏幸解説)
小さな町
をぢさんの話
西郷さん
離合
彼女
よきサマリア人
道連れ
雪の宿
与五さんと太郎さん
夕張の春
あとがき
解説 堀江敏幸