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大人の本棚

新編 戦後翻訳風雲録

著者
宮田昇

戦後の混乱のなか、早川書房の「ポケミス」刊行開始は、エンターテインメント出版界の画期的な出来事だった。著者はその仕掛け人のひとりで、現在は翻訳権・著作権の第一人者。
友情に厚く、酒の強かった著者が、濃密につきあい、渉りあった翻訳者や出版人たちは、奇人や破格の傑物にあふれていた。葬式の日に近親者の知らない「夫人」が名乗り出てきたり、花嫁未定のまま式場だけ押さえて招待状を配ったり。本書は、今となっては誰も語れない彼らの列伝・鎮魂歌であり、翻訳出版界の裏面史である。
『戦後「翻訳」風雲録――翻訳者が神々だった時代』(本の雑誌社)の増補改訂版。


目次


はじめに  翻訳者が神々であった時代

詩人
1 天真爛漫  中桐雅夫
2 心の深淵  鮎川信夫
3 細心  田村隆一(一)
4 無頼  田村隆一(二)
奇人
1 底抜けバケツ  高橋豊
2 好奇心  宇野利泰
3 奇矯  田中融二(一)
4 自死  田中融二(二)
児童文学者
 凝る  亀山龍樹
編集者
1 赤鉛筆  福島正実(一)
2 醒めた浪漫  福島正実(二)
3 剛直  福島正実(三)
4 生まれ育ち  厚木淳
エージェント
 サバイバル・ギルト  三田村裕
ジャーナリスト
1 ムッシュ  新庄哲夫
2 転職  松田銑
大学教員
 酔師  斎藤正直
出版者
1  誤解  早川清(一)
2 所有のこだわり  早川清(二)
3 江戸川乱歩  早川清(三)
4 横浜事件潜伏者  桑名一央(一)
5 匿名の翻訳者  桑名一央(二)

終わりに  ただ悼む
あとがき


著訳者略歴

宮田昇
みやた・のぼる

1928年東京に生まれる。元編集者、元海外著作権エージェント。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

著者からひとこと

彼らが翻訳した作品には、すでに絶版になっているものも多くある。今後も年を経るにしたがって、絶版にされるものは増えていく。原作そのものは、いずれ陽の目を見ることもあろう。ただ、そのとき、彼らの翻訳が、すべてがすべて生かされるか疑わしい。他が代わって、翻訳するかもしれない。 ...続きを読む »

編集者からひとこと

確かに、本書に登場するのは、逸話に事欠かない、人間的な魅力にあふれた傑物たちだ。しかし正直な話、こういう人たちの傍にいるのは、しんどいことでもあっただろう。彼らととことん付き合った著者が「出版界の名物男」(福島正実氏の言葉)であるというのは、言わずもがなと納得する。

書評情報

坪内祐三(評論家・エッセイスト)
<新潮45 2012年1月号>

この本の関連書


「新編 戦後翻訳風雲録」の画像:

新編 戦後翻訳風雲録

「新編 戦後翻訳風雲録」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/264頁
定価 2,860円(本体2,600円)
ISBN 978-4-622-08076-3 C1395
2007年6月1日発行

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