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神谷美恵子コレクション

人間をみつめて


「島行きは私の実践として、自分の思想を生きるところとして、ぜひとも必要なのだ。あそこで通用する思想しかほんものでありえない」。

神谷美恵子の思想と行動の立脚点ともいえるハンセン病療養所、長島愛生園。本書では1950年代から70年代、療養所とハンセン病者をとりまく厳しい現実に向き合い、格闘する姿がリアルな、切実な筆致で綴られている。

あわせて『生きがいについて』の続編ともいえる「人間について」も収録。思索と行動のひとであった著者の姿がうかがえる一冊である。

解説は加賀乙彦氏、新資料として「長島愛生園入園者宛て書簡」をおさめた。


目次


I 人間について
はじめに
第1章 いのちとこころ
いのちを支えるもの――外なる自然について/脳とこころ(1)――内なる自然について/脳とこころ(2)――新しい脳のもたらしたもの/人格について/知性について/こころのいのち

第2章 人間の生きかた
自発性と主体性について/反抗心について/欲望について――何がたいせつか/生存競争について/使命感について

第3章 人間をとりまくもの
科学と人間/病める心をみつめて――罪の問題/死について/自我というもの/人間を超えるもの/愛の自覚
おわりに

II らいとともに
らいと私
らいとの出会い/島との出会い/島との再会

島の精神医療について
その歴史/島の精神医療の特殊性/生きる力をみつめて/島のしごとをかえりみて

光田健輔の横顔

III 島日記から
島日記から

あとがき(1971年、朝日新聞社版「人間をみつめて」)
改訂版へのあとがき(1974年、同右)


万霊山にて

米国のらい病をたずねて
カーヴィルへの道/病院の沿革、運営について/患者の生活について/医学的方面について/リハビリテーションについて/見学を終って
 *
長島愛生園入園者宛て書簡
 *
解説  加賀乙彦
ハンセン病関連年表


著訳者略歴

神谷美恵子
かみや・みえこ

1914年岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957年-72年長島愛生園勤務。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
加賀乙彦
かが・おとひこ

この本の関連書


「人間をみつめて」の画像:

人間をみつめて

「人間をみつめて」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/352頁
定価 2,160円(本体2,000円)
ISBN 4-622-08182-2 C0311
2004年11月18日発行

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