『感情教育』歴史・パリ・恋愛
理想の教室

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 168頁 |
定価 | 1,430円 (本体:1,300円) |
ISBN | 978-4-622-08310-8 |
Cコード | C1398 |
発行日 | 2005年7月7日 |
備考 | 現在品切 |

『感情教育』歴史・パリ・恋愛
判型 | 四六判 |
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頁数 | 168頁 |
定価 | 1,430円 (本体:1,300円) |
ISBN | 978-4-622-08310-8 |
Cコード | C1398 |
発行日 | 2005年7月7日 |
備考 | 現在品切 |
フロベールといえば『ボヴァリー夫人』? しかし、それに勝るとも劣らない傑作が『感情教育』です。都会に出てきた主人公フレデリックの目を通して描かれる革命や理想、恋愛の挫折。作者のいう「同世代の人々の精神史」は果たして実現されたのでしょうか。百五十年の時を越えて、青春のドラマが、生き生きとよみがえります。
小説の時代/フロベールと『感情教育』
第1回 歴史
テクスト——1848年2月の革命の場面
歴史小説と日本人/ヨーロッパの歴史小説/二月革命という事件/歴史をいかに表象するか/戦闘の場面のレトリック/民衆の表象/模倣としての二月革命
第2回 パリ
テクスト——(1)フレデリックがパリをさまよう (2)シャン=ド=マルス競馬場からの帰り道 (3)物憂げなパリ (4)夜のパリ
都市は体験する/十九世紀パリと文学/オスマンのパリ/愛と野心の都市/シャン=ゼリゼ大通りの誘惑/パリの倦怠/セーヌ河の風景/彷徨と通過儀礼の物語
第3回 恋愛
テクスト——(1)フレデリックとアルヌー夫人の出会い (2)別離の場面
愛の物語の現在/愛は普遍的な現象か/教養小説と恋愛のテーマ/不倫の恋はいかに語られてきたか/それは幻のようであった/別離の場面/娼婦と貴婦人と田舎娘