進歩の終焉
始まりの本
来るべき黄金時代
THE COMING OF THE GOLDEN AGE

判型 | 四六変型 |
---|---|
頁数 | 226頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08346-7 |
Cコード | C1310 |
発行日 | 2011年11月10日 |

THE COMING OF THE GOLDEN AGE
判型 | 四六変型 |
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頁数 | 226頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08346-7 |
Cコード | C1310 |
発行日 | 2011年11月10日 |
「進歩はいまや終点に近づきつつあるという主張に直面すると、多くの人々は、歴史をふりかえると、もうこの時代以後はいかなる進歩も可能ではないと主張する視野の狭い誤れる予言者がいつもいたという事実を指摘して、この考えを払いのけてしまうようである。 ……進歩の終末という誤った予言が昔からあったというのはぜんぜん正しくない。なぜなら、歴史はよりよき世界への運動を具現しているという進歩の観念そのものが生れてからほとんど二百年も経っていないからである。だから、進歩が終末に近づきつつあるという最初の主張が現われたのは、それよりもっと新しいことでなければならない。」
科学や芸術の進歩は、永遠に続くのだろうか。分子生物学の興亡、ポップ・アートや現代音楽の動向を分析しつつ、その終焉を宣言する。成長を前提としない社会のあり方が模索されている現在を、すでに1960年代に予言していた、人類の歴史観から導かれた刺激的な文明論。
日本の読者への序文
謝辞
プロローグ
I 分子遺伝学の興隆と衰退
1 古典時代
2 ロマンチック時代
3 ドグマの時代
4 アカデミック時代
II ファウスト的人間の興隆と衰退
5 進歩の終り
6 芸術と科学の終り
7 ポリネシアへの道
訳者あとがき——解説と敷衍
みごとに的中した分子生物学者の予言(木田元)
参考文献
人名索引