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始まりの本

隠喩としての病い/エイズとその隠喩

ILLNESS AS METAPHOR / AIDS AND ITS METAPHORS


「私は書いた。使命感と、生きてものを書ける時間がどれだけ残されているかわからないという不安にせきたてられて、猛烈なスピードで書いた。(…)文学的営為が伝統的に目標とする意味の付与ではなく、意味をいくらかでも奪いとること。「反解釈」というきわめて論争的なドン・キホーテもどきの戦略を、こんどは現実の世界にぶつけてみること。肉体に。私の目標は、何よりもまず実践的なものであった。癌になるという体験を歪めてしまう隠喩的な付属品がきわめて重大な結果をもたらすということ、そのために人々は早期に治療を受けたり、十分な治療を受けるためにいっそう努力したりするのを尻込みするのだということを、私は何度も目にして、暗澹たる想いにとらわれたからである。隠喩と神話は人を殺す、私はそう確信した」

結核、癌、エイズ……西洋文化が「病い」をとらえるさい、いかなる表象が動員され、いかなる権力が作用してきたのか。みずからの癌体験をふまえつつ、病いにまといつく言葉の暴力を浮き彫りに。ソンタグ円熟期の透徹した文化批評。

[『隠喩としての病い』(初版1982)、『エイズとその隠喩』(初版1990)、合本『隠喩としての病い/エイズとその隠喩』(初版1992、新装版2006、以上いずれもみすず書房)。本書は2006年刊の新装版を底本として新編集。改版にあたって訳者あとがき「《始まりの本》版によせて」を加えました]


目次


隠喩としての病い
エイズとその隠喩

原註
訳者あとがき
《始まりの本》版によせて


著訳者略歴

スーザン・ソンタグ
Susan Sontag

1933年生まれ。アメリカの批評家、作家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
富山太佳夫
とみやま・たかお

1947年鳥取県に生まれる。1970年東京大学英文科卒業、73年同大学大学院修士課程修了。現在、青山学院大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「隠喩としての病い/エイズとその隠喩」の画像:

隠喩としての病い/エイズとその隠喩

「隠喩としての病い/エイズとその隠喩」の書籍情報:

四六変型判 タテ191mm×ヨコ130mm/224頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 978-4-622-08357-3 C1310
2012年9月10日発行

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