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始まりの本

ヒステリーの発明 下

シャルコーとサルペトリエール写真図像集

INVENTION DE L’HYSTERIE

Charcot et l’iconographie photographique de la Salpetriere


「フロイトは催眠のプロセスを、多大な教導権をもつがゆえに自我理想となるにいたるひとりの「主人」を前にした、患者の「恋による全面的自己放棄」として描き出した。とりわけこうした理由から、催眠術師に命令されるや、現実吟味そのもの(私はほんとうは小鳥でも蛇でもなく、僧侶でも、女優でさえもない……)が挫折する。この機会にフロイトは、恋愛状態から催眠へ、さらには集団構造へ、最終的には神経症へといたる、点線ではあるが揺るぎのないラインを引いたのであった。彼は催眠をあるときは愛、またあるときは魔術として語るが、ほとんどの場合それを暴力として捉えている。それは呪縛と残酷さの中間にある技術についての一観念なのである。」

「この、“芸術”と化した憎悪の特性とは、いったい何であるのか?」 111点におよぶ写真資料を縦横に読み解き、精神医学/精神分析の誕生の現場を捉える。増補新版のためのあとがきを加える。


目次


〔II オーギュスティーヌをめぐる呪縛(続き)〕
第7章 反復、演出
視線と触覚/「特殊な」感覚/実験的身体/夢の身体/催眠の登場――精妙なる身体/「つけ加えることによって」――崇高なる機械/操作――身体の奇蹟/筆致――電流を通された身体/「表情豊かな彫像」/目を眩ませ、耳を聾する――活人画/エスカレーション、誘導、「転移」/譫妄の再処理/鏡罠(幻惑する技術)/神秘のパヴァーヌ/劇の頂点/理想的反復/完全犯罪の周辺/美しい魂、スペクタクルの独占/過去の見世物師/奇蹟を行う人/「それなら私を信頼しなさい、信頼は心を鎮め、導き、癒してくれる……」/演劇対演劇/美/契約/作るべからざる場面/極限的忍耐/火事になった劇場

第8章 スペクタクルの呼び物
叫び/身体が跳びあがる/仮面/苦悶/釘、十字架/供犠/血――秘密/分泌作用/シミュラクルと責め苦/フーガ(逃走)/困惑、そして回帰するイマージュ

補遺
1 「生きた病理学博物館」/2 シャルコーの臨床医学講義/3 診察/4 『パリ病院写真誌』序文/5 『サルペトリエール写真図像集』第一巻序文/6 『サルペトリエール写真図像集』第二巻序文/7 写真用の壇、頭支え、クレーン/8 サルペトリエールにおける「観察」と写真/9 サルペトリエールの「写真カルテ」/10 司法写真の技術/11 肖像のヴェール、アウラ/12 「アウラによる」自画像/13 アウラ・ヒステリカ(オーギュスティーヌ)/14 ヒステリー大発作の一覧表の説明/15 「閃輝暗点」/16 治療か、実験か?/17 身ぶりと表情、大脳自動症/18 カタレプシー患者による活人画/19 誘発された譫妄、オーギュスティーヌに関する報告/20 演劇的暗示/21 夢遊病者のエクリチュール/22 催眠術による服従はどこまで可能か

あとがき イメージと病/悪
イメージ――症状=徴候/症状=徴候――昇華/昇華――象徴/象徴――綜合/綜合――居心地悪さ/居心地悪さ――症状=徴候/症状=徴候――イメージ

訳者あとがき

参考文献


著訳者略歴

G・ディディ=ユベルマン
Georges Didi-Huberman

1953年サン=テティエンヌに生れる。哲学者、美術史家。リヨン大学にて哲学と美術史を修めたのち、パリの社会科学高等研究院にて、ユベール・ダミッシュとルイ・マランの指導を受けた。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
谷川多佳子
たにがわ・たかこ

1948年生まれ。筑波大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
和田ゆりえ
わだ・ゆりえ

1958年生まれ。北海道大学文学部哲学科卒。関西大学大学院博士課程(フランス文学)修了。現在同志社大学嘱託講師。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

関連リンク

この本の関連書


「ヒステリーの発明 下」の画像:

ヒステリーの発明 下

「ヒステリーの発明 下」の書籍情報:

四六変型判 タテ191mm×ヨコ130mm/304頁
定価 3,960円(本体3,600円)
ISBN 978-4-622-08369-6 C1310
2014年1月24日発行

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