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大人の本棚

本読みの獣道

著者
田中眞澄
解説
稲川方人

「数年前、高校の同期会で久しぶりに郷里を再訪した。実家がその町を離れて縁がなくなって、およそ三十五年。その日は朝から夕方まで、街中から街外れまで、一人で歩き回ったのだが、小学生時代に住んだ辺りの変貌著しく、道筋も変わってしまったことを知った。半世紀余りの昔、どこに子供の私がいたのだろうか。街が変わった以上に、私が変わっている。それでは、本を読んで育った子供の心の通い路、あの道この道は、今は変わって見えるだろうか」

子鹿のバンビはどこへ行ったのか。『君たちはどう生きるか』をどう生きるのか…。『飛ぶ教室』『若草物語』『コタンの口笛』ほか1950年代児童書の再読から戦後精神の原点を問い直す「いつか来た道 とおりゃんせ」、近代文学を手がかりに失われゆく世相・文化をあざやかにとらえたエッセ・クリティック「一切合切みな煙」、日々の糧にしてネット社会とは一切無縁の超アナログ読書術「ふるほん行脚」。小津研究で知られる映画・文化史家が縦横に分け入り綴った読書の「けものみち」。


目次


I いつか来た道 とおりゃんせ  50年代児童が読んだ本
「アンデルセンのこと、なぞ」
『小公子』『小公女』をめぐる女性たち
『三太物語』に読む「戦争と平和」
ロビンソンと末裔たち  漂流綺譚三代記
銀のスケートはわが蘭学事始
『若草物語』をこんな風に読んでみた
みんながハイジを愛したので
『飛ぶ教室』から先生がいなくなる
コタンで口笛が響く前に
「事実は奇なり」と申しまして
子鹿のバンビはどこへ行ったのか
『君たちはどう生きるか』をどう生きるか

II 一切合切みな煙
煙草・ユーモラスな残酷
汽車に匂いがあった頃

III ふるほん行脚  完結篇
〈雑本哀楽2008〉
風に吹かれて高尾―八王子篇[文雅堂書店、佐藤書房、まつおか書房]
御茶ノ水駅から駿河台下篇[三進堂書店、かげろう文庫、虔十書林、アカシア書店、とかち書房、がらんどう]
ミステリー三昧、池袋西口篇[池袋古書館、夏目書房、八勝堂書店]
集う合間に馬車道―野毛篇[誠文堂書店、天保堂苅部書店]
丘を越え東松原―駒場東大前篇[中川書店、河野書店]
味出し蕨篇[旭書房、古書なごみ堂]
戦中戦後を想う北千住篇[なざわ書店、カンパネラ書房、健文堂書店]
武蔵小山で尾行篇[オークラ書房、九曜書房]
城から城へ、松本篇[アガタ書房、慶文堂書店、書肆秋櫻舎、青翰堂書店]
ぶらり中野―新高円寺篇[古書うつつ、勝文堂書店、西村屋書店、アニマル、大石書店]
鬼子母神通り みちくさ市篇
2008年読書アンケート
〈雑本哀楽2009〉
札幌ラルズ古本大合戦篇
「たえがたきをたえ」つくば篇[学園都市古書センター、筑波学園文庫]
古書往来座、外市も篇
東京初上映で小岩訪問篇[どですか書店、高橋書店本店]
レトロを味わう横浜白楽篇[鐵塔書院、小山書店、高石書店]
勝手にしやがれ水道橋篇[丸沼書店、有文堂書店、日本書房、松本書店、山口書店、アムールショップ]
ブックステーション武蔵野閉店篇
薄野―鴨川1909篇[大學堂書店、北海堂書店、水明洞、中井書房]
チトカラ・チトフナ縦断篇[古本屋、一光堂書店、ブックマート千歳船橋店]
2009年読書アンケート
〈雑本哀楽2010〉
吉祥寺、去る者あれば篇[さかえ書房、外口書店、藤井書店、古本センター、バサラブックス]
羽鳥書店まつり千駄木篇[古書ほうろう]
ノスタルジック小田原篇[お濠端書房、高野書店]
いまむかし自由が丘篇[東京書房、文生堂書店]
「御柱祭」の茅野へ篇[古本屋ぴーぷる]
ぶらり三省堂古書館篇
続けて神保町古書モール篇
日暮里―田端周遊篇[古書信天翁、石川書店、古本屋の中村]
「新しい波」シモキタ篇[ほん吉、古書ビビビ]
映画につられて続・神保町篇[羊頭書店、文省堂書店]
2010年読書アンケート
〈雑本哀楽2011〉
バスにゆられて三鷹―仙川篇[才谷屋書店、川口書店、ツヅキ堂書店仙川店]
総武線落穂拾い篇[古書ミヤハシ(亀戸)、CoMo House(本八幡)、川井書店(本八幡)、草加堂書店幕張店]
月島あいおい古本市篇
鳩の街古本市篇
地鶏を肴に北九州篇[古書城田、佐藤書店、教養堂書店]
日曜も営業、早稲田篇[リサイクルブックス・ルネッサンス、飯島書店、丸三文庫、芳林堂ふるほん横丁]
未踏の街、平塚へ篇[萬葉堂書店、弘明寺書店、リ・ボン館、ふるほん大学(茅ヶ崎)]
東武東上線をゆく・前篇[銀装堂(大山)、古本・ぶっくめいと(大山)、高田書房常盤台店、林家書店(上板橋)、ブックセンター(上板橋)]
新宿「古本浪漫洲」篇
東武東上線をゆく・後篇[ブックス友(志木)、さとう書店(朝霞台)、司書房(下赤塚)、ブック・ランドエーツー(東武練馬)]
2011年読書アンケート

解説「野から現われ、野に消えた人」  稲川方人


著訳者略歴

田中眞澄
たなか・まさすみ

1946年、北海道に生まれる。慶應義塾大学文学研究科修士課程修了(国文学専攻)。映画・文化史家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
稲川方人
いながわ・まさと

1949年、福島県に生まれる。詩人、編集者。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

若島正<毎日新聞 2013年6月16日(日)>
鈴木義昭(ルポライター)
<図書新聞 2013年6月15日>
武藤康史(評論家)
<映画芸術 2013年春号>

関連リンク

この本の関連書


「本読みの獣道」の画像:

本読みの獣道

「本読みの獣道」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
定価 3,080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-622-08504-1 C1395
2013年2月18日発行

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