心理療法論【新装版】
判型 | 四六判 |
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頁数 | 168頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08547-8 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2016年8月25日 |
備考 | 現在品切 |
判型 | 四六判 |
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頁数 | 168頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08547-8 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2016年8月25日 |
備考 | 現在品切 |
人間の心についてのユングの独創的な洞察は、精神科医ないし心理療法家としての実践の中から生み出された。心理療法は生身の人間に全体として関わるものであり、療法家と依頼者とが全人格をかけて関わり合う作業である。そこでは療法家の人格全体が問われることにならざるをえず、ユングのいう療法家の「世界観」が試されることになる。
本書は、心理療法上の基本的な問題についてユングが論じたものの中から、とくに重要な6論文を訳者が選んで一書としたものである。狭い意味での心理療法に限らず、世界観や倫理的な問題、また政治と心理療法の関係などのテーマにも目配りがなされている。なぜ夢に注目するのか、フロイトやアードラーとの違い、若い療法家へのアドバイス。これは「心理療法とは何か」を広い視野で、ユング自らが語ったものなのである。ユングの心理療法の原点を知るのに最適の書といえよう。
「療法家としては、どんなア・プリオリにも従ってはなりません。むしろ個々のケースにおいて具体的状況の要求することに耳を傾けて下さい。それがあなたの唯一のア・プリオリです。」(本書より)
[初版1989年2月]
1 臨床的心理療法の基本
2 心理療法の目標
3 心理療法と世界観
4 心理学から見た両親
5 分析心理学における善と悪
6 ナチズムと心理療法
訳注
編訳者あとがき