アメリカ経済政策入門
建国から現在まで
CONCRETE ECONOMICS
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 216頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08583-6 |
Cコード | C1033 |
発行日 | 2017年3月10日 |
CONCRETE ECONOMICS
判型 | 四六判 |
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頁数 | 216頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08583-6 |
Cコード | C1033 |
発行日 | 2017年3月10日 |
「成功している経済圏には共通点がある。経済政策が実利的であることだ。イデオロギーではなく、抽象論でもない、がっちりと具体性のある経済政策が整えられてきたことだ……本書の狙いは、アメリカの歴史が示す多くの教えを紐解いていくことである。アメリカ政府が過去にどれほど頻繁に、どれほど理にかなった再設計を繰り返してきたか、その点を理解することに重大な意味がある」
(はじめに)
植民地的な農業経済を設計し直したアレグザンダー・ハミルトン。自由労働をめぐる再設計をおこなったエイブラハム・リンカーン。積極的に国内のトラストを規制したセオドア・ルーズヴェルト。フランクリン・ルーズヴェルトのニューディール政策。ドワイト・アイゼンハワーによる住宅および幹線道路建設計画と新興技術への支援。
イデオロギーではなく、具体的かつ実際的な戦略によって世界経済をリードしてきた歴史をコンパクトに振り返り、停滞の時代への処方箋を示す。
序
はじめに
歴史を簡単に振り返ってみれば/アレグザンダー・ハミルトン/ハミルトン後——民主党、ホイッグ党、共和党/セオドア・ルーズヴェルト/フランクリン・ルーズヴェルト/ドワイト・D・アイゼンハワー/一番最近の再設計/東アジア側から見れば/次に迎えるべき再設計
第1章 アレグザンダー・ハミルトン、アメリカを設計する
共和主義の美徳か、商業的繁栄か/ハミルトン・システム/ハミルトン・システムから大量生産モデルへ
第2章 さらなる再設計——リンカーンからフランクリン・D・ルーズヴェルトまで
自由な企業/自由な土地/セオドア・ルーズヴェルトと進歩主義運動/フランクリン・デラノ・ルーズヴェルトのニューディール政策
第3章 長きアイゼンハワー時代
郊外化/人種/アメリカン・ドリームを守る/限りなきフロンティア/原子力/商用ジェット旅客機/電子レンジ/デジタル時代の始まり
第4章 東アジア型モデル
未来へキャッチアップする国家 vs. 未来を発明する国家/経済学という舞台の悲劇と喜劇/日本/中国/米中貿易収支/「略奪的」投資/モデルの限界——不均衡
第5章 金融の肥大化
アメリカ金融の成長/ハイ・ファイナンス拡大を求める運動/金融と業界不均衡/とにかくこれが、ことの次第——規制撤廃を望む声/金融規制の撤廃/金融危機と、世界恐慌に対する薄れゆく記憶
おわりに
索引
原注