エミリ・ディキンスン家のネズミ【新装版】

詩人。1952年、オハイオ州ランカスター生まれ。ヴァッサー・カレッジ（B.A.）ジョンズ・ホプキンズ大学（M.A.）卒。グッゲンハイム・フェローシップなどを受け、雑誌ニューヨーカー、アメリカン・ポエトリー・レヴュー、パルチザン・レヴューなどに、詩を発表。これまでに5冊の詩集がある。現在、ゴウシャー・カレッジ（メリーランド州）教授。子どもの本の世界にも深く関わり、7歳のときから親しく読んできたエミリ・ディキンスンとディキンスンの家に住む白ネズミとの風変わりな友情を描いた本書は、2002年にマサチューセッツ州のチルドレン・ブック・アワードも受けた、著者の代表作。

画家、絵本画家、絵本作家。イタリア、サルデーニャ島生まれのアメリカの著名な画家・空間デザイナーのコンスタンティーノ・ニヴォラが父。絵本の代表作に、森を怖がっていたネズミの暗い森への冒険を描いた『あの森へ』（柳田邦男訳、評論社）がある。色彩のうつくしさで知られるが、ペンの線画のみで描かれたスパイアーズ『エミリ・ディキンスン家のネズミ』（長田弘訳、みすず書房）の挿画は、白を愛したエミリ・ディキンスンの部屋の雰囲気をそのままに伝える。献辞にあるナーフは、この書に登場する白ネズミのエマラインそっくりの、自宅にいっしょに住んでいた誉れ高い白ネズミの名。

詩人。1939年生まれ。代表作に、詩集『食卓一期一会』『世界は一冊の本』（晶文社）『一日の終わりの詩集』『人はかつて樹だった』『世界はうつくしいと』『長田弘全詩集』（みすず書房）、エッセー『詩は友人を数える方法』（講談社文芸文庫）『幼年の色、人生の色』（みすず書房）など。訳書に、R・ブラウニング『ハーメルンの笛吹き男』（童話館出版）R・ジャレル『走れ！　ショウガパンうさぎ』『詩の好きなコウモリの話』（岩波書店）「詩人が贈る絵本」（『私、ジョージア』ほか全14冊、みすず書房）など。2015年没。