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例外時代

高度成長はいかに特殊であったのか

AN EXTRAORDINARY TIME

The End of the Postwar Boom and the Return of the Ordinary Economy


多くの人が望む高度成長は、ふたたび訪れるのだろうか?
本書は、第二次世界大戦後の高度成長期がむしろ「例外」であり、現状の低成長こそが「平常」経済であるという見方を、戦後史を丹念にたどることで、裏づけていく。
戦後ブームからオイルショックへ、そしてそこから生まれたオイルマネーによる金融危機と政治の右転――1940年代から80年代にかけてのこの巨視的な構図のうえに、西ドイツ経済の黎明期をリードした経済相カール・シラー、FRB議長として1970年代のインフレに対峙したアーサ・バーンズ、OPECを主導したサウジアラビア石油相アハマド・ザキ・ヤマニ、規制緩和を進めたニクソン、フォード政権の米財務長官ウィリアム・サイモンといった、意外な人物を細密に描写することで、一つの原因では説明しつくせない経済の実相が明らかにされる。そこから見えてくるのは、左右を問わない、経済に対する政治の無能な姿だ。
長期的視点で、世界経済を把握するために必須の一冊。


目次


はじめに

第1章 新しい経済学
第2章 魔法の四角形
第3章 混沌
第4章 揺らぐ信念
第5章 大スタグフレーション
第6章 ゴールド・ボーイズ
第7章 割り当てと愛人と
第8章 輸出マシーン
第9章 夢の終わり
第10章 右への転換
第11章 サッチャー
第12章 社会主義最後の抵抗
第13章 アメリカに昇る朝日
第14章 失われた一〇年
第15章 新しい世界

謝辞
原注
索引


著訳者略歴

マルク・レヴィンソン
Marc Levinson

エコノミスト、歴史家。専門はビジネスと金融。『エコノミスト』誌の経済学および金融エディターを務めた。ニューヨークの銀行でエコノミストとして勤務した後、外交問題評議会で国際ビジネスのシニア・フェロー。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
松本裕
まつもと・ゆう

翻訳者。訳書 トンプソン『どうしても欲しい!――美術品蒐集家たちの執念とあやまちに関する研究』(河出書房新社、2017)外山『テクノロジーは貧困を救わない』(2016、みすず書房)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「例外時代」の画像:

例外時代

「例外時代」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/368頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-08653-6 C0033
2017年11月15日発行

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