みすず書房

憎しみに抗って 電子書籍あり

不純なものへの賛歌

GEGEN DEN HASS

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 216頁
定価 3,960円 (本体:3,600円)
ISBN 978-4-622-08670-3
Cコード C0036
発行日 2018年3月15日
電子書籍配信開始日 2018年3月15日
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憎しみに抗って

人種主義、ファナティズム、民主主義への敵意——ますます分極化する社会で、集団的な憎しみが高まっている。なぜ憎しみを公然と言うことが、普通のことになったのだろう。
多くの難民を受け入れてきたドイツでも、それは例外ではない。2016年には、難民の乗ったバスを群集が取り囲んで罵声を浴びせ、立ち往生させる事件が起こった。それまでのドイツではありえなかったこの事件は、社会に潜む亀裂をあらわにした。
自分たちの「基準」にあてはまらない、立場の弱い者への嫌悪、そうした者たちを攻撃してもかまわないという了解。この憎しみの奔流に飲み込まれないためには、どうしたらいいだろう。
憎しみは、何もないところからは生まれない。いま大切なのは、憎しみの歴史に新たなページを加えることではなく、基準から外れたとしても幸せに生きていく可能性をつくることではないだろうか。
著者カロリン・エムケはドイツのジャーナリスト。自分とは「違う」存在を作りだして攻撃するという、世界的に蔓延する感情にまっすぐに向き合った本書は、危機に揺れるドイツでベストセラーになった。いまの世界を読むための必読書。

目次

はじめに

1 可視‐不可視

希望
懸念
憎しみと蔑視
  1 特定の集団に対する非人間的行為(クラウスニッツ)
憎しみと蔑視
  2 組織的人種差別(スタテンアイランド)

2 均一‐自然‐純粋
均一
根源的/自然
純粋

3 不純なものへの賛歌

原註
訳者あとがき

書評情報

齋藤純一(早稲田大学教授・政治学)
朝日新聞2018年4月21日(土)
藤原辰史(農業史研究者・京都大学准教授)
読売新聞2018年4月29日(日)
諏訪敦(選+文)(画家)
芸術新潮2018年5月号
岩崎稔(総合国際学研究院教授・哲学)
ピエリア(東京外国語大学出版会&付属図書館)2018年春号
ダ・ヴィンチ
2018年6月号
孫崎亮(元外交官)
エコノミスト「読書日記」2018年5月29日号
城下康明(ひとやすみ書店(長崎))
西日本新聞 「カリスマ書店員の激オシ本」2018年5月12日(土)
松永美穂(ドイツ文学者)
日本経済新聞2018年6月2日(土)
仲俣暁夫
婦人公論2018年6月26日号
中沢孝夫(兵庫県立大学大学院客員教授)
週刊東洋経済2018年6月16日号