死と愛【新版】
ロゴセラピー入門
ÄERZTLICHE SEELSORGE
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 288頁 |
定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-08794-6 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2019年4月16日 |
ÄERZTLICHE SEELSORGE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 288頁 |
定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-08794-6 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2019年4月16日 |
フロイトの精神分析やアドラーの個人心理学による心理療法は、苦悩しながら人生の意味を求めようとする患者に対応できるのか、そのためには「精神的なものからの心理療法」が必要ではないか。若い頃からフランクルはこのように考え、「ロゴセラピー」と名づけた独自の療法を生み出そうとしていた。この構想は、強制収容所体験をへて鍛えられ、解放後の1946年に刊行された本書『死と愛』となって結実する。そして、本書で描かれた「強制収容所の心理」の部分をもとに一気に口述筆記されたのが、『夜と霧』である。
『夜と霧』と並ぶフランクルの主著を、新版で刊行。人生の意味、苦悩の意味、労働の意味、愛の意味などについて語りながら、人間がもちうる態度価値の重要性を訴え、医師として、宗教者にも似た、人の魂への働きかけの大切さと方法を説いた本書は、著者の仕事の出発点であり、終着点でもあった。
日本では『夜と霧』の翌年1957年に霜山徳爾訳で刊行され、以来長年読まれてきたが、今回、従来の版を新たに組み直し、用語や表記に手を加えて、読みやすくした。
第一章 心理療法からロゴセラピーへ
第二章 精神分析から実存分析へ
第一節 一般的実存分析
一 人生の意味
死の意味
強制収容所の心理
二 苦悩の意味
三 労働の意味
四 愛の意味
第二節 特殊実存分析
(a) 不安神経症の心理
(b) 強迫神経症の心理
(c) 鬱病の心理
(d) 統合失調症の心理
第三章 心理的告白から医師による魂の癒しへ
訳者あとがき
解説 河原理子
日本では『夜と霧』の翌年に刊行され、以来長年読まれてきたフランクルのもうひとつの主著『死と愛』。新版の刊行にあたり新たに追加した「解説」の一部を、執筆者のご了解を得て抜粋転載しています。