破滅者
WITTGENSTEINS NEFFE: Eine Freundschaft

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 392頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-08846-2 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2019年11月8日 |

WITTGENSTEINS NEFFE: Eine Freundschaft
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 392頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-08846-2 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2019年11月8日 |
晩年の代表作『消去』(原著刊行1986年)の数年前に書かれて話題を呼んだ二作、『ヴィトゲンシュタインの甥』と『破滅者』を一冊にして新たに刊行。
『甥』は、ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインをおじにもち、ルートヴィヒともども数奇な生涯を生きたヴィトゲンシュタイン家の最後の人で、狂気と破滅と隣り合わせの人生をおくりながら無類の音楽通として知られた人物の姿を、ウィーンという土地と歴史を背景に描いたもの。『破滅者』はグレン・グールド(刊行の前年1982年に没)および、グールドが「破滅者」と呼んだヴェルトハイマーを主人公に、〈ゴルトベルク変奏曲〉を全体に通底させながら展開する作品である。
いずれも、実名の音楽家や芸術家を織り交ぜながら、著者の回想の形式で進行する、ベルンハルトの真骨頂をしめす傑作小説である。
ヴィトゲンシュタインの甥——最後の古き佳きウィーンびと
訳者あとがき
破滅者——グレン・グールドを見つめて
訳者あとがき
本書第1刷の73頁最終行から74頁1行にかけて、そこに入るべき9文字(「手できなかったとい」)が、抜け落ちていました。
「『ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング』を入手できなかったというこの事実に」が正しい文章になります。心よりお詫び申し上げます。