みすず書房

暴落 下 電子書籍あり

金融危機は世界をどう変えたのか

CRASHED

判型 四六判
頁数 448頁
定価 4,950円 (本体:4,500円)
ISBN 978-4-622-08875-2
Cコード C0033
発行日 2020年3月16日
電子書籍配信開始日 2020年4月1日
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暴落 下

2008年の出来事を理解するための必読書が登場した…
複雑な金融概念をシンプルに説明しながら、
全世界にわたる危機前史と、
その破壊的影響を壮大に描いている。
——『ガーディアン』紙

金融危機についての本は数多いが、
世界的イベントとして捉えた著作はほとんどない…
本書は途方も無い規模をそなえた経済史であり…
読者は多くの驚きを得るだろう。
——『ウォールストリート・ジャーナル』紙

2019年ライオネル・ゲルバー賞受賞
『ニューヨーク・タイムズ』紙「2018年に注目を集めた100冊」
『エコノミスト』誌ベストブック2018

「…不均質で複合的に発達したグローバルな資本主義が、あらゆる不安定の原因なのか。ポピュリスト政治を動かす激情は、エリート層による政策決定にどんな影響をおよぼすのか。政治家はその激情をどうやって利用するのか。国内の、そして国際的な秩序へと至る道はあるのか。恒久的な安定や平和は実現できるのか。その答えを教えてくれるのは法か。それとも恐怖の均衡と、専門家や将軍の判断に頼るほかないのか。
これらがこの1世紀の間、私たちが1914年について発してきた問いだ。2008年とその余波について、私たちが同じような問いを発するのは偶然ではない。それらは、近代というものの大きな危機につきまとう問いである」(最終章より)

下巻ではギリシャ経済危機から、金融危機の欧州全域への波及、緊縮財政政策、欧州中央銀行による量的緩和の開始、ウクライナ危機、ブレグジット国民投票、トランプ大統領の誕生から2017年までをあつかう。

目次

第III部 ユーロ圏
14 2010年、ギリシャ──先送りとごまかし
15 債務の時代
16 Gゼロの世界
17 破滅のループ
18 必要なことは何でも

第IV部 余波
19 アメリカン・ゴシック
20 テーパー・タントラム
21 くたばれ、EU──ウクライナ危機
22 #Thisisacoup──これはクーデターだ
23 恐怖プロジェクト
24 トランプ
25 来たるべき世界のかたち

人名索引/原注